保護猫の保護場所(一時預かりボランティア)の探し方

野良猫の暮らしは過酷です・・

ご飯や飲水にありつけることは難しく、事故・感染症・ケガ・虐待、異常気象による極寒酷暑や大型台風の襲来で、野良猫として生きづらい環境に人間がしてしまいました。

レスキューが必要な野良猫がいたら、捕獲してご自身で飼うか、新しい家族を探してあげてください。

新しい家族を見つけるまでの工程は、大きく6つのステップになります。

① 捕獲する
② 医療ケアをする
③ 保護場所を確保する
④ 日々のお世話(家猫・人馴れ修行)
⑤ 里親募集をする
⑥ 譲渡する

こちらでは、「 ③ 保護場所を確保 」について詳しく解説します。


① 保護主さん自身の自宅で保護

助けたい野良猫がいるけれど、里親さんが見つかるまでの間、猫をお世話する保護場所がない・・・

まずは自宅で保護できるよう家族で話し合ってみてください。

猫の里親募集は、保護主さんの自宅で猫を保護していれば比較的スムーズに進みますが、一時預かりボランティアさんにお願いしてしまうと大変なことが多々あります。

・猫の性格や特徴の把握がしづらい
・写真や動画撮影の依頼
・譲渡会参加時の猫の送り迎え
・里親希望者さんと猫のお見合いの立ち会い
・トライアル時の猫の運搬

「保護するスペースが無い」「先住ペットがいる」「猫アレルギーの家族がいる」などの理由で、自宅では保護できない・・・と思い込んでいる方が多いですが、猫を隔離できるスペース(ケージなどでも)をなんとか用意し、短期決戦で里親募集を頑張ってしまったほうが、猫にとっても負担が少ないです。

また、一時預かりボランティアさんの多くも同じような条件の中、猫を助けたい一心で工夫しながらやってくれていますので(クローゼットを改装したり、廊下で保護される方もおります)、まずは「猫を助けたい!」と思った保護主さん自身の自宅で保護できないか、知恵を絞ってみてください。

② 一時預かりボランティアさんを探す

ペット不可物件などの理由で、自宅で保護することがどうしても難しい場合は、 里親さんが見つかるまでのあいだ自宅で猫のお世話をしてくださる「一時預かりボランティアさん」を探します。

移動距離があると猫にストレスがかかりますので、できるだけ近場のエリアで探してみましょう。

・知人や親戚
・ご近所さんに聞いてみる(町内会・回覧板・掲示板なども活用)
・動物病院や近隣のお店に貼り紙(200-300部ほど)
・里親募集サイトの「ボランティア募集」で呼びかけ
・SNSで呼びかけ
・近隣の保護団体へ問い合わせ

保護団体はどこも手一杯に保護猫を抱えていますが、丸投げの依頼ではなく、ご自身でできることを明確にした上でのご相談であれば話を聞いてくれるところはあると思います。

例えば、神奈川県であれば100ヶ所以上の団体があるので、里親募集サイトなどでエリア検索し問い合わせしてみてください。

上記を全て行えばほぼ一時預かりさんは見つかりますが、必要な方にはAHAHAで③一時預かりボランティアさんのご紹介をしております。(神奈川・東京限定)

・一斉保護で頭数が多い
・緊急保護が必要
・ご自身で一時預かりボランティアさんを探せない理由がある

一時預かりボランティアさんにお願いすること

一時預かりボランティアさんは、協力してほしい点を明確にしておくと探しやすくなります。

・ケージなどの用意
・動物病院での医療ケア(捕獲後の一通りの医療ケアは済ませてから預ける)
・里親募集で必要になる写真や動画撮影
・人慣れ修行
・里親希望者さんの猫の面会時の訪問
・預かり期間中の費用

一時預かり期間中の費用については特に、後にトラブルにならないよう事前にお伝えしておきましょう。

医療費

猫の保護期間中にかかった医療費は、猫の譲渡が決まった際に、里親さんから「譲渡費」としていただくケースが一般的です。

医療ケアは捕獲直後に済ませますが、医療ケアが一時預かり期間に及ぶこともあるため、ボランティアさんに立替えをお願いしておきます。

消耗品(ごはんや猫砂)

猫のお世話で日々必要になる、ごはん・おやつ・猫砂などの消耗品は、ボランティアさんにご協力いただくのか、保護主さんが負担するのか決めておきます。

注意点

一時預かりボランティアさんが見つかるまでは、保護主さんの自宅で保護するか、預かってもらえる動物病院やペットホテルを探します。

一時預かりをお願いする際には、事前にご自宅のチェックが必要ですので、直接伺うかビデオ電話などで猫のお世話スペースを確認しておきましょう。