
助けが必要な野良猫に出会ってしまった時に、その猫を助けてあげられるのはきっとあなたしかいません。
あなたが自力でその猫を助けてあげられるよう、捕獲の仕方や必要な医療ケア、保護場所の探し方や猫のお世話、里親募集・譲渡の仕方までをまとめました。
殆どの方が、猫の保護なんて経験したことがないと思います。
はじめての方でもこのページを参考にしながら無事に保護できるよう、様々なシーンを想定して書きました。
順をおって一つずつ対応していけば、きっとあなたにも猫を助けてあげることができます。
目次
1.捕獲について

◆保健所・行政に相談してみる
保健所は、野良猫の捕獲には来てくれません。
負傷猫の場合は、捕獲・処置・収容してくれること多いですが、「〇〇動物愛護センター」という名称がついていてもいわゆる保健所ですので命の期限があり殺処分されてしまう可能性もあります。問い合わせの際には、その辺も必ず確認してみてください。
野良猫の相談は、そのエリアにある行政の環境課などが応じてくれます。捕獲のやり方や、地域で保護活動をされている方を教えてくれるケースもあります。不妊手術の助成金が出るかなども合わせて確認してみると良いでしょう。
◆保護団体に相談してみる
保護団体は、収容頭数の限界まで保護しているケースが多く、寄付やボランティアで運営されています。
このため、捕獲に来てくれたり、収容場所に空きがあることは稀です。
相談してみる際は、捕獲・保護・里親募集・医療費など全てを丸投げにせず、 ご自分ができることと助けが必要なことを明確にしてからお話すると、強力を得やすくなります。
◆ご自分で捕獲する
ご自分で捕獲する場合には、いきなり捕獲を決行するのではなく、事前準備が必要になります。
猫の状態や行動範囲を観察、家猫や餌やりさんがいる可能性もあるので情報収集からはじめ、その情報を元に捕獲方法や捕獲場所を選定します。
詳しくは、こちらで徹底解説していますのでお読みください。
2.医療ケアについて
無事に捕獲ができたら、動物病院で医療ケアをします。
・駆虫
・検便
・ウィルス検査(猫エイズ・白血病)
・ワクチン
・不妊手術(済んでない場合)
※血液検査までできるとより安心です。
医療ケアについては、こちらの記事で徹底解説しています。
3.保護場所の確保
ご自身で猫を飼うことができない場合、猫の里親さん(新しい家族)を探します。
里親さんが見つかるまでは、自宅で猫を保護してあげられるとベストですが、難しい場合は里親さんが見つかるまでのあいだ代わりに自宅でお世話をしてくださる一時預かりボランティアさんを探します。
一時預かりボランティア の探し方については、こちらに詳しく記載しています。
4.日々の猫のお世話
環境の変化が苦手な猫にとって、野良猫の暮らしから室内生活への急激な変化はストレス負荷が高く、慣れるまでには時間を要します。
新しい環境・人・家猫としての生活に慣れてもらうためには、数ヶ月かけて段階的なステップを踏みながら、根気よく猫と向き合っていく必要があります。
思いもよらぬトラブルも多い時期ですので、事前に起こりそうなトラブルを把握し物理的な対策と心構えをしておきましょう。
こちらで詳しく記載しています。
子猫の場合
生後間もない子猫を保護した場合、離乳する生後1カ月くらいまでは数時間おきのミルクと排泄、温度管理などきめ細やかなケアが必要になりますので、動物病院で適切なケアの指導を仰ぎます。
母猫も一緒に保護した場合には、安心して子育てができるよう1段タイプのケージやサークルなどを静かな部屋に用意し、授乳などの基本的なことは母猫にお任せしてしまって大丈夫。
人間の匂いがついてしまうことで育児放棄をしてしまう母猫もいますし、母猫も育児で気を張っているので余計なストレスをかけないよう極力そっとしておきます。
仔猫は体調の変化が激しいので、体重測定は毎日行い、ミルクの飲みが悪かったり体重が増えない(毎日10g前後増える)場合は、すぐに病院へ連れて行きましょう。
5.里親募集について
里親さん探しは、すぐに見つかる事もあれば、なかなかよいご縁に繋がらないこともあります。
猫にとって合う家・合わない家があるので、焦りすぎず、猫にとって最高なご家族とのご縁を大切にしていきましょう。
「里親さんの探し方」 については、こちらに詳しく記載しています。
5.譲渡について
猫は、自分の家族になる人を自分で選べません。
完全室内飼育の猫にとって、室内環境と家族からの愛情が全てになります。
譲渡経験が少ない方は、自分ひとりで判断しないことも大切です。
譲渡までのステップは、 こちらに詳しく記載しています。

全てお読みいただいた上で分からないことがあったり、個別のアドバイスが必要な方には、ビデオ電話やLINEチャットにてアドバイスさせていただいております。
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