
「ウチは賃貸だから…」とキャットウォークを諦めていたり、「持ち家だけど壁にガンガン釘を打つことに抵抗がある…」、そんな方も多いかと思います。
最近は、釘を使わずに設置できるキャットステップが増えていますので、最新のキャットステップとそれぞれの特徴を紹介していきます。
キャットウォークの必要性
「キャットタワーを設置しているから大丈夫!」
それだと、お家の猫が退屈している可能性があります🙀
猫の習性を知る
猫は、立体的に空間を捉えています。
同じ広さの同じ空間であっても、いろんな角度からの「見える景色」が多いほど、その空間を広く感じることができるのが猫です。
野生の習性で、高い場所ほど安心でき、高い場所から見下ろすことで自信がついてきます。
ということは、高い場所が少ないと不安になったり、自信を失っていきがち…
また、単独行動を好む猫には、誰にも邪魔されないパーソナルスペースが多く必要で、多頭飼育の場合は他の猫との距離を保ったり迂回できるルートとしても、高い場所は必要なってきます。
退屈する室内猫
室内猫の暮らしは、安全だけど退屈になりがち。
飼い主さんがたくさんスキンシップしてくれれば気が紛れますが、お留守番が多い猫には退屈させない工夫が必要です。
お気にいりスポットが多い猫ほど、その時々で最高な場所をチョイスし、頻繁に場所を移動し楽しんでいますので、飽きさせない立体的な空間作りをしていきましょう!
耐荷重の考え方
猫の体重✕5倍
こちらの本によると、 キャットステップに猫が飛び乗ったり飛び降りる時(動荷重)、体重の5倍の荷重がかかるのだそう。
5Kgの猫の場合は25Kgの耐荷重が必要ということになります。
猫の体重✕2~3倍が現実的?
ただ、今回紹介するキャットステップの耐荷重は、15Kgと12Kg。
動荷重を考慮した負荷テストもクリアしているのでしょうから、体重の2~3倍くらいの耐荷重を見積もるのが現実的なのかもしれません。
キャットステップの距離が離れすぎていると、そのぶん動荷重も激しくなるので、設置距離を離しすぎないのがポイントです。
石膏ボードの耐荷重
今回紹介するキャットステップは全て、釘を使わずに設置できます。
一般家庭の壁は、455mm間隔で下地と呼ばれる間柱があり、その上に9.5mm以上の石膏ボードが貼られています。
釘で設置する場合、下地がある場所に設置する必要がありますが、今回紹介するキャットステップは下地が無い場所にも設置可能なんです。
では、下地が無い石膏ボードだけの耐荷重はどのくらいなのでしょうか?
こちらの実験結果では、58Kgとなっていました。
意外と頑丈なんですね!
動荷重を考慮しても、下地がない石膏ボードにキャットステップを設置して問題ないということが分かりました。
賃貸OKのキャットステップ
釘を打たずに設置できる市販のキャットステップは、それぞれに設置できる壁材・下地の有無が異なります。
● Catroad+(キャットロードプラス)/ タカラ産業
石膏ボード(下地が無い)に、細いピンで取り付けるキャットステップ
● 壁美人
石膏ボード(下地はどちらでも)に、ホチキスで取り付けることができる金具
● ラブリコ
天井や床を傷つけずに2×4木材を柱として突っ張ることができるDIYパーツ
● ドアハンギングタイプ
● 窓に吸盤タイプ
● 窓枠引っ掛けタイプ
ここからは、それぞれ詳しく紹介していきます。
Catroad+(キャットロードプラス)
下地が無い石膏ボードに、細いピンで取り付けるキャットステップです。
ラインナップが豊富で、ワイド・ロング・コーナー・ステップ・トンネル・ハンモック・ハウスがあり、カラーバリエーションも豊富。
耐荷重は15~30Kgから選べるので、多頭飼育でも下地位置を気にせず設置できます。
タカラ産業
上と同様に、下地が無い石膏ボードに、細いピンで取り付けるキャットステップ。
下地や木材に取り付ける場合は、釘で打つ必要があります。
荷重目安は12Kgなので、1頭飼育向け。
キャットステップとコーナ用の2種類があり、どちらもアクリルになっています。
透明板は下から肉球が見えて人気ですが、怖がって使わない猫や、落下事故(透明板に慣れ何も無いところも歩けると錯覚)もあるようなので注意が必要です。
壁美人
ホチキスで取り付けることができる、石膏ボード専用金具です。
下地の有無は気にせずどこにでも設置でき、市販や手作りのキャットステップを取り付けることができるのが魅力です。
ただ、公式サイトには静止荷重しか公開されておらず、キャットステップとしての使い方は推奨されていないため、自己責任の範囲で設置する必要があります。
壁美人を使ったキャットステップは、今わが家で設置したところなので、追ってブログにまとめますね。

ラブリコ
ラブリコとは、 柱となる2×4木材の上下に固定するDIYパーツのこと。
床と天井で柱を突っ張ることができるので、壁材や下地位置を気にせずにキャットウォークを自作することができます。
ラブリコの柱1本あたりの耐荷重は20Kgなので、猫の頭数や最大荷重に合わせて柱を増やせば良いところも魅力です。

ラブリコを使った自作キャットウォークの施工法は、DIYした際のブログで解説しています。
ドアハンギングタイプ
ドアに引っ掛けるタイプのキャットステップ。
省スペースで簡単に設置ができ、耐荷重も15Kg・30Kgが販売されているので、頭数によって選べそうです。
窓吸盤タイプ
窓に吸盤で取り付けるタイプは、ハンモックやお椀型などいろいろ出ていますが、今回はキャットステップタイプをご紹介。
こういったステップは1つだけ付いているよりも、登り降りできたり、他の家具をつたって回游できると楽しさが倍増します。
窓枠引っ掛けタイプ
腰高窓の窓枠に引っ掛けるタイプの猫ベッド。
設置位置が調整可能なので、どんなタイプの窓にも対応できそうです。
幅・長さともにゆとりがありキャットステップとしても使えます。
いかがでしたでしょうか。
こちらで紹介した商品は、わが家で全て試そうと思っているので追ってレビューを公開していきますね!
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猫を幸せにするアドバイザーとして、猫飼いさんや猫を保護したい方のお役立ちコラムやSNS発信をしています。猫歴27年、譲渡猫200匹、猫の相談500件以上。
資格:キャットライフアドバイザー/猫との住まいアドバイザー/ペット共生住宅管理士/愛玩動物飼養管理士 他