【キャリーバッグだけでは危険】人馴れしていない猫を病院へ

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猫の保護活動をしていると、猫の運搬時に洗濯ネットに入れることが多いのですが、一般の家庭猫であっても動物病院へ連れていく時などは洗濯ネットに入れた方が安全です。

バスタオルで猫を包んで、洗濯ネットに入れる方法 について動画を使って詳しく解説したいと思います。



キャリーバッグだけでは危険な理由

キャリーバッグから何かの不注意で猫が出てしまうケースは割と頻繁に起こっています。

実際にあったこんなこと・・・
・ソフトタイプのファスナーを爪で開けて脱出
・ハードタイプの本体上下が突然外れ猫が外へ
・キャリーケース内で猫が暴れ、ハードタイプの扉が壊れる

洗濯ネットに入っていれば!
もしも何かの不注意で猫がキャリーバッグから出てしまったとしても、遠くへ逃げてしまうことは防げます。

病院嫌いで診察中にじっとしていられない子や暴れる子は、処置がしやすいということも。

オススメの洗濯ネット

猫が呼吸をしやすいよう目が粗く、ゆったり入れるビッグサイズがオススメです。

人馴れしていない猫を捕まえる方法

人慣れしている猫の場合は、ひょいっと抱っこして洗濯ネットに入れることができますが、保護したばかりの人慣れていない猫や、災害時で猫がパニック状態の場合、素手で捕まえようとするとケガをする危険も・・

バスタオルを使えば猫を比較的怖がらせず、暴れられることなく捕まえることができます。

凶暴な猫や噛まれる可能性がある場合は、素手ではなくグローブをして挑んでくださいね。

噛み付き防止用の本皮グローブもありますが、ものすごく巨大で牛革の臭いも半端ではないので逆に猫を怖がらせてしまい逆効果ですので、園芸用グローブがオススメです。

バスタオルや洗濯ネットを使うとこんな時に便利
・動物病院などへの運搬時
・猫を迎えた時
・目薬をさすとき
・爪切り嫌いな猫の爪切り
・災害時など

バスタオルで捕まえる際は、正面からではなく背中側から被せるとやりやすいです。

① バスタオルを背後から猫に掛ける
② 頭と顔をタオルで被せる(視界を閉ざす)
③ 猫の両腕を左右から中心に合わせ、タオルの中でしっかり固定(片手で固定)
④ 空いた手で、猫の両足を動かないようにタオルの中で固定
⑤ 体全体がバスタオルの中に収まったら、しっかりと抱きかかえる

最大のポイントは、真っ先に猫の視界をタオルで閉ざすこと。

視界が奪われると一瞬大人しくなりますので、そのすきに手足を動かせないようにタオルの中でしっかり固定させるようにして、体全体をバスタオルで包みます。

手足が一本でも動かせる状態だと、物凄い脚力でびよ~んっと飛んで行ってしまいますので、しっかり目に固定してください。

動画は、ケージの中にいる人馴れしていない猫を想定しています。

PCで再生できない場合は、スマホでご覧ください。

なかには、ケージの中で正面を向いたまま固まったり、気が強い猫だと威嚇して飛びかかってくる猫もいます。

その場合、バスタオルを大きく広げて上の方から掛けようとするととても怖がりますし、飛びかかってくる猫もいますので、下の方から狙って素早い動きで頭までタオルを被せるようにします。

その後の手順は(②~⑤)同様になります。

動画はケージの中にいる猫を想定していますが、室内を自由に行き来して暮らしている猫の場合は、寝床でお昼寝中にそっとバスタオルを掛けて捕まえられるとベストです。

それが難しい場合は、猫がいる部屋の扉を全て閉め、狭い空間を準備した上で挑みます。

バスタオルを広げて追いかけると当然猫も逃げ回りますので、長時間の追いかけっ子にならないよう、部屋の隅などに怖がらせないように追い込んでから、バスタオルで捕まえてみてください。

バスタオルで包んだ状態で目薬やスキンシップ

タオルから目元だけを出せば、目薬をさすことができます。

唸ったりしている場合、口元もタオルから出してしまうと噛まれることがあるので気をつけて。目元だけタオルから出すようにします。

また、この状態なら触り放題なので、ここぞとばかりにスキンシップをして人馴れ訓練にもなります。

甘えん坊予備軍は、気持ちよさそうにゴロゴロいう子もいますヨ~。

洗濯ネットに入れてからキャリーバッグへ

① タオルで包んだ状態で洗濯ネットへ
② 洗濯ネットのチャックを半分閉め、残りの隙間からタオルを抜きます
③ 抜き出したタオルは、洗濯ネットの上から猫の頭に掛けて視界を閉ざします
④ 洗濯ネットからタオルを抜いたら、チャックをしっかり閉めます
⑤ タオルで優しく包んだ状態で、キャリーバッグの中へ
⑥ 呼吸が苦しくないようタオルを調整

爪切りが苦手な猫は、⑤の状態で洗濯ネットの隙間からなら比較的容易に爪切りができますよ~。

洗濯ネットとワイヤーハンガーを使った、こんな捕獲方法もあるようです。

キャリーバッグはひと手間かけて補強

冒頭にお伝えしたように、洗濯ネットやソフトケースのチャックを爪で開けて脱出する猫や、ハードケースが突如壊れることもあります。

ソフトタイプ

最近のソフトタイプは、ファスナーを開けられないようファスナー同士をカチッと留められる安全金具仕様が増えていますが、もし無い場合はファスナーの穴同士を紐などで結くと安全です。

ハードタイプ

本体の上下が外れたり、扉が突然外れないよう、ゴムバンドやマジックテープなどで補強します。無い場合はガムテープなどで何周か巻くだけでも。

ちなみに、
わたしはソフトタイプのキャリーバッグを使っています。

キャリーバッグ過ぎないシンプルなデザインなのに、持ち方は3WAY(手持ち・肩掛け・斜めがけ)で、ファスナーロックや洗える中敷きなど機能面はしっかりしているのでお薦めです。

猫の保護活動をしていると、ノミ・ダニや感染症対策で丸洗いすることが多いので、洗えて乾燥が早いところも助かっています。

こちら↓のブログでも、バスタオルと洗濯ネットを使った捕まえ方を解説していますので参考にしてみてください。

こちらのブログも参考になれば幸いです♪

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