【動物愛護週間に考えよう】動物のためにできること

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動物愛護週間とは、法律で定められた9月20日~26日の1週間のことで、動物愛護精神の啓発を目的とした行事やイベントが全国各地で開催されています。

日本の動物観について歴史を遡ると、日本は本来「動物」に対して優しい国でありました。日本の風土と宗教観から「万物に精霊が宿る」「輪廻転生」の考えが根づき、明治時代まで肉食はタブーとされ、動物に対して「あるがまま」を尊重しながら人間と動物が共生してきました。

方や西欧は、「動物は人間に利用されるもの」と考えられ、特にイギリスでは日常的に動物虐待が行われ、動物にとっては残酷すぎる時代が長く続きましたが、18世紀に上流階級の主導で、動物虐待防止運動がムーブメントとなり、動物愛護法が整っていくことになります。

現在は、イギリスをはじめとした動物愛護先進国から、日本は動物愛護後進国と言われるほど動物観は逆転し、欧米からみた日本は、動物愛護法はじめペットや産業動物への考え方が遅れているのですが、18世紀にイギリスで巻き起こった改革のように、私たち一人一人の意識や行動によって、動物に優しい日本に再び変えていくことはきっと出来るはずです。

では、動物愛護週間に私たちにできることは何があるでしょうか?

「動物に優しくする」1週間ではせっかくの活動が単発で終わってしまうので、自分ができることを探したり、どうやったらその活動を継続することができるかを考えてみる 「動物のために自分にできることを考える」1週間にしてみてはいかがでしょうか。

動物のために私たちができることをいくつかピックアップしてみましたので、参考にしていただきながら、ご自身の仕事・特技・趣味と掛け合わせながら、読み進めていってください。

消費を見直す

わたしたちの消費行動によって犠牲になっている動物たちがいます。食肉や毛皮製品、動物実験や動物園などに展示される産業動物のことです。

食肉となる家畜動物たちが屠殺されるまでの扱いについて私たちが知る術はほとんどありませんが、私たちが安価な食品を求めた結果、食肉鶏や採卵鶏は身動きがとれないほどの超過密飼育で、お互いを傷つけ合わないようクチバシをカットされていたり(痛みを伴う)、豚や牛も全く身動きがとれない檻の中で管理しています。

また、死んだ状態だと皮が硬直してしまうため、生きたまま撲殺して皮をはぐファーや革製品や、目が敏感なウサギをベルトコンベアーに固定して、濃縮液を点眼してテストされる化粧品なども、普通にショップやデパートなどに並んでいます。

動物を人間のために利用(殺す)べきではないという「動物の権利(アニマル・ライツ)」や、 いずれ殺される命ではあるけれど、それまでの期間は苦痛や不快がない環境で動物たちの習性に配慮するべきだという「動物福祉(アニマル・ウェルフェア)」の考えが登場しましたが、日本は特に生産効率が重視され、動物の痛みや感情には全く配慮されません。

動物にももちろん痛みや感情があり、「快適に暮らしたい」「生きたい」という願望がありますが、産業動物には「生きる」という選択肢がありません。

反面私たちは、動物を「搾取するか」「搾取しないか」を選択することができます。一昔前であれば、人間が生きるために動物を利用するしか選択肢が無かった時代もありましたが、今はそうではありません。

肉食は健康によくないばかりか、畜産が地球環境を破壊していますが、それでもまだ肉を食べ続けたいのか。暖をとる方法はたくさんあるのに敢えてファーを身につけたいのか。丈夫な素材はたくさんあるのに革製品を持ちたいのか。動物実験していない化粧品はたくさんあるのに、動物実験を行っている化粧品を使いたいのか。

私たちは自分で考えて選択することができます。

書籍や映画から学ぶ

人間のために犠牲になる動物たちのことをマスメディアは決して報じてくれませんので、能動的に情報を得る必要があります。

とくに映像は見るには相当な勇気が必要ですが、見た後は価値観や消費・食の選択がガラリと変わる方が多いです。

動物のことだけではなく地球環境や貧困問題についても同時に考えさせられるコンテンツもあるので、リアルに起きている現実から目を背けずに知っておきたいです。

◆書籍

「はじめての動物倫理学 」

肉食やペットなど具体的な問題を切り口に、いま求められる動物と人間の新たな関係を問う、動物倫理学の入門書。

(引用:Amazon「はじめての動物論理学」

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「アニマルウェルフェアとは何か―倫理的消費と食の安全」

欧米で畜産動物にも取り入れられているアニマルウェルフェアの考え方と取組みを紹介するとともに、日本の畜産の現状を報告し、対応が急務であることを説く。

(引用:Amazon「アニマルウェルフェアとは何か―倫理的消費と食の安全」)

「日本の犬猫は幸せか 動物保護施設アークの25年 」

日本在住45年、動物保護施設「アーク」として組織的に活動を始めて25年になる著者が、自身の経験をもとに日本の動物保護の現状や問題点を明らかにする。また、母国である英国の動物保護の実態や日本の行政の課題、災害時のペットの安全対策なども論じる。

(引用:Amazon「日本の犬猫は幸せか 動物保護施設アークの25年 」

◆映画

「フード・インク」

第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート!アメリカでは公開翌週に上映館が20倍となる大ヒット!まるで映画(フード・インク)のままのことが世界で起きている?!!

(引用:Amazon「フード・インク」

「Cowspiracy」

地球の資源を破壊する工場式農業。地球環境保護を唱える環境団体がこの深刻な問題に触れない理由とは? 環境問題のタブーに鋭く切り込むドキュメンタリー。

(引用:Netfrix「Cowspiracy: サステイナビリティ(持続可能性)の秘密」

「change.org」で署名する

Change.org」は、誰もが無料でオンライン署名を収集できるWEBサイトです。

動物愛護関連のキャンペーンもたくさん立ち上がっているので、賛同できるものがあれば署名をしたりシェアすることができます。

どういった社会問題があるのか学んだり、興味があることを発見するという使い方もできます。

一度署名をすると、同類カテゴリーのキャンペーンが立ち上がった際に、メールでお知らせが入りますので、時間がない方も手軽に参加できますね。

ボランティア・プロボノ・デモ参加

署名だけではなく、もっと踏み込んで動物愛護活動に参加したい方は、応援したいNPO団体などのボランティアやプロボノに参加してみてはいかがでしょう。

ボランティア内容は幅広く、直接動物に携わるものからライトなものまであります。「毎週○曜日固定」といった定期的なものから、イベント時のお手伝いなど不定期なものまでありますので、 ご自身が参加できそうな内容があれば登録してみると良いでしょう。

また、専門的なスキルを活かしてプロボノ活動をしてみたい方は、直接団体に問い合わせて提案してみてはいかがでしょう。どの団体も人材不足な上に、改善ポイントが多すぎて(または認識できず)、敢えて募集していないこともあるように思います。

デザイン・プロモーション・SNS運用・システム化・経理・法務・イベント企画など、プロ視点で「もっとこうしたら良くなるのでは?」と気づいた点を「良かったら私がやりますよ」と提案してみることは、例え採用されなくても調査・分析・企画・提案までのプロセス自体に価値があることだと思います。

寄付

ボランティア活動をする時間が無い方に、手っ取り早くオススメなのが「寄付」。

社会活動をしている企業や団体、個人活動も含め、その活動自体が利益を生まないことがほとんどのため、活動資金が不足しています。

応援したい団体があれば、毎月継続的に一定額を寄付できる「継続寄付」を申し込んでも良いですし、特に応援している団体などが無ければ、不定期で気になるところへ寄付や支援物資をされても良いでしょう。

よく「どの団体が信用できるかわからない・・・」という声を聞きますが、WEBサイトに活動内容や実績の掲載があるか、ブログやSNSなどで活動報告が行われているかなどは、最低限確認しておくことをオススメします。どのような思想で活動しているかが見えてくれば、自ずと応援したいところが見つかるはずです。

以上、5つのトピックを提案していきました。
ひょっとすると、5つともすでに「やっているよ!」という方も多いかもしれません。

こういった活動は自分自身に余裕がないと継続できないことですので、まずは時間的余裕やメンタル・収入の安定を目指しつつ、できるタイミングでできることを気張らずやっていただけたらと思います。

ここからは、わたしは猫の保護活動を行っているので、猫のためにできることについても取り上げてみたいと思います。

猫の保護活動でできること

助けが必要な猫に出会ったらレスキュー

野良猫の暮らしは過酷です。
町中で助けが必要な野良猫に出会ったらぜひご自身で保護してあげてください。

野良猫の保護の仕方から里親さん探しまでは、以下に詳しく掲載しています。

また、猫の保護場所が無い方には、里親さんが見つかるまでの間「一時預かりボランティア」さんを紹介しています。(東京・神奈川)

「野良猫の拾い方」の本も、大変参考になりますよ。

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一時預かりボランティア

猫が好きで猫の飼育が可能な住居にお住まいの方にオススメの、一時預かりボランティア。

一時預かりさんがいることで助けてあげられる猫が増えます。

AHAHAでは、保護場所がなくて困っている方に一時預かりボランティアさんを紹介しています。
一時預かりボランティアさんは随時募集中です(東京・神奈川)。


どの地域でも、一時預かりボランティアさんは貴重な存在ですので、興味がある方はお近くの保護団体などに問い合わせてみてください。

保護猫を迎える、周囲に伝える

猫との暮らしをはじめたい方は、ペットショップから購入するのではなくぜひ保護猫をお迎えください。

また、周囲で猫を飼いたい人へも、保護猫の存在を伝えていきましょう。

寄付・支援物資

保護活動には、猫の医療費以外にもご飯・消耗品などの費用がかかり、その多くは保護活動者の持ち出しで行われています。

寄付や支援物資を送ってみたい方は、各団体や活動者のWEBサイトやSNSなどの発信を通して、応援したいところを日頃から見つけておくと良さそうです。

主な活動が、TNRなのか、保護なのか。保健所からの引き出しが多いのか、野良猫のレスキューか、多頭飼育崩壊などの大掛かりな現場が多いのか、など得意としている分野からも自分が応援したいところは変わってくるかと思います。

また、宣伝が得意であったり行政と絡んでいるような知名度のある団体などにはお金が集まりやすいですが、小さなところへは集まりにくいです。寄付金がスタッフの給与や広告費として使われるケースもありますので、活動の規模や寄付金の使われ方は確認しておきましょう。

とはいえ寄付だと何に使われるか不安・・という方は、猫たちが実際に使うご飯や消耗品などの物資を直接送るという方法もあります。

Amazonには、欲しい物リスト機能を使った「保護犬・保護猫支援プログラム」に、全国の保護団体の欲しい物リストが掲載されています。こちらに掲載される団体は、活動内容や実績の審査を通過しています。エリアごとに見ることができるので、お近くのエリアで応援したい団体を見つけやすいです。(AHAHAも掲載されています

寄付につながる買い物、イベントへの参加

保護猫の寄付につながる商品やサービスやイベントが、最近増えてきました。

直接の寄付や支援物資よりはライトにはなりますが、自分も楽しみながら保護猫のために何かしてみたい!という方にオススメです。

AHAHAでも、保護猫活動を応援できるファンクラブがあります。

月ワンコインで楽しみながら保護猫活動を応援できます ↓

WEBやSNSでの発信やシェア

日頃、WEBやSNSで発信をされている方は、ご自身で保護猫のことを発信してみたり、困ったいる方や団体の投稿をシェアしたりしてみてください。

PV数やフォロワー数はあまり関係ありません。
あなたにしか届けられない人が必ずいますので、小さな活動とは思わずにぜひ発信してほしいです。

ボランティア参加

上記の「動物愛護」の章でも記載しているので詳しくは割愛しますが、各保護団体などがWEBサイトなどでボランティア募集を行っているので確認してみてください。

主な活動内容は、シェルターの掃除・猫のお世話・譲渡会やイベントの手伝い・一時預かり・ミルクボランティア・車の搬送ボランティアなどがあります。

また、ご自身のスキルを活かしたプロボノ活動の提案などもぜひチャレンジしてみてください。

企画する(グッズやイベント)

ご自身で商品やサービスを展開されている方は、コラボやイベント企画などを持ち込みで提案されてみても良いかと思います。

AHAHAはそのような提案、大歓迎です!

命の水

野良猫の暮らしは過酷です。
餌やりさんがいればラッキーですが、飲水までもらえない子も多いです。

玄関先や軒先に、野良猫のために命の水を置いてあげてください。集合住宅でもエントランスの隅や垣根など、人目にはつかず(変なものを投入されないよう)猫がみつけやすい場所を探してみてください。

最後に

わたしが1年ほど前にお世話した猫のまるくんは、5年ものあいだ階段下の狭い納戸で監禁生活を送っていました。レスキューした時点で見た目も健康状態もボロボロでしたが、数日後に様態が急変し亡くなってしまいました。

ようやく5年もの(猫に換算すると20年)地獄のような環境から出て、まるくんの猫生これからやり直し!のはずだったのに、助けてあげられなかった・・・その後悔は尽きることはありません。

人知れず監禁されていた猫のまるくんが、どのようにして発見されレスキューされたのか。

里親募集サイトに飼い主が掲載した「新しい飼い主探しています」のページがありました。1ヶ月前に掲載されたままのそのページは、掲載順の後ろの方へ追いやられ誰の目にとまることが無くなっていたのですが、異様な画像と文章に気づいた知人が飼い主とコンタクトを取り続け、なんとかレスキューするまでに至りました。(ちなみに、まるくんと一緒に監禁されていた猫は、ヘドロのようなものが耳から鼻のあたりまで続き片耳切除となりましたが、今はレスキューした知人の飼い猫となり元気に暮らしています。)

その飼い主がしたネグレクト行為は決して許されることではないのですが、元飼い主は小さなレスキューを発信していました。5年前には保健所や知人をあたっていたと言います。

その時に、もっと耳を傾けてくれる人や、助言をしてくれる人がいれば・・・まるくんの5年は違うものであったはず。

最近は「多頭飼育崩壊」という言葉をあちこちで見聞きするほど、飼い猫であっても劣悪な状況で暮らしている子があちこちにいます。

あまり鳴き声を発さない猫は、ご近所であっても気づかれにくく発見が遅れてしまいがちです。

それでも普段からアンテナを立てていれば、何かしらの小さなシグナルや異変を感じ取ることはできるかもしれません。その時は、「ヘンに思われないかな」といった遠慮は一切せずに、「大丈夫ですか?」「なにかお手伝いしましょうか?」と何度も声をかけてみてください。

こういったことは、保護猫に限ったことではありませんね。
人間の悲しい事件も、事件の後に「そういえば・・・」といったご近所の声があちこちから出てきたりします。

ちなみにわたしは過去3回、結果お節介で警察を呼んだことがあります。何事も無くて良かったですが、呼ばなければ良かったとも思いません。きっと今後も少しでも異変を感じればお節介することと思います。

世の中が生きづらくなるほどに弱者や動物が先に犠牲になっていきます。きっとこれから先も悲しい現実は続くことでしょう。

元飼い主や加害者を攻めるだけでは何も解決しませんので、自分にできる何かを探している方にこのブログが届けば幸いです。

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