【保護猫のために何かしたい貴方へ】できることリスト、寄付・支援先の探し方

「保護猫」とは、飼い主がいない猫のことをいいます。

野良猫として暮らしていたり、元々飼われていたけれど飼育放棄をされたり、保健所に持ち込まれたりと、いろんな状況の猫がいます。

日本では、税金を使って年間2万頭近くの猫を殺処分しており(2020年度)、そんな現状をどうにかしたい!と保護猫を減らすための保護活動をする人も増えています。

保護活動までできないけれど「保護猫のために自分も何かしてみたい」という方のために、どんな「できること」があるのか、また自分に合った寄付先の探し方を整理してみました。



保護猫のためにできること

ライトに関わるものから、実際に猫に携わるものまで、幅広くできることはあります。

時間・スキル・お金の中から自分は何が提供でき、どんなカタチで関わり、どこを応援したいのかを、このブログを読み終えた頃にはある程度明確になり、実際に行動に移せるような内容にしています。

まず、どんな支援活動があるのか。
需要があり誰にでも携わりやすい支援活動をまとめました。

・人に伝える(シェア)
・寄付つきサービス
・寄付
・支援物資
・ボランティア
・プロボノ
・保護活動

人に伝える(シェア)

保護猫のこと、猫と暮らしたいと思ったときに保護猫を迎えるという選択肢があること、社会問題となっている野良猫や多頭飼育崩壊のことなど、知らない人に知らせていくことも大切。

日頃の会話の中や、SNSやブログでの発信から、例えたった一人に伝えたことであっても、またそこから他の誰かに伝わり、そして行動する人が増えれば社会は必ず変わります。

応援している保護団体やサービスがあれば、その発信をシェアしたりと、気軽にできることも多くあります。

フォロワーの数は関係ありません。元の発信者が届けることができなかった相手に届けば、充分にミッションは達成できています。

寄付つきサービス

売上の一部が保護猫の寄付になっている商品やサービスも増えてきました。

自分自身も楽しめる消費活動が、保護猫の役に立つなんて嬉しいですよね。

気軽にはじめられる保護猫支援ではありますが、寄付先がどういったところなのか、確認してみることも大切です。

寄付

保護活動をするには、医療費・ごはん代・保護場所の家賃・光熱費などのコストがかかります。

寄付を募っている保護団体以外でも、医療費のSOSを発している個人の方もSNSでたくさん見かけますので、 応援したい猫を見つけたら可能な範囲から寄付をしてみてください。

支援物資

寄付したお金が何に使われているのか不安・・という方は、猫のごはんや猫砂などの物資を送るという手も。

ただ、不要なものをあちこちから送られても困ってしまいますので、「Amazon欲しい物リスト」経由や、事前に何が必要か確認してから送るようにしましょう。

飼い猫が食べなかったフードなどを保護猫に使ってもらいたい場合も、事前に種類と量をお伝えし、賞味期限の確認の上、元払いで郵送するなどの配慮が必要になります。

ボランティア

空いた時間を使ってボランティアに参加してみることは、少し勇気がいることかもしれませんが、ぜひ参加してみてほしいです。

「金銭」を得るための労働よりも、社会貢献への喜びや充実感がありますし、仕事の上下関係や役割などと異なるコミニティーへの参加により、新しい発見や繋がり、やり甲斐が見つかることもあります。

保護団体や保護猫カフェなどはボランティアを募集しているところが多く、頻度や内容もさまざまです。

・シェルターの掃除
・保護猫のお世話
・車での猫の送迎
・捕獲の手伝い
・事務所の留守番
・譲渡会やイベントの手伝い
・猫の一時預かり

プロボノ

ご自身のスキルや専門的な知識を使ったプロボノもオススメです。

上述のボランティア内容と異なり、保護団体側がリソース不足を把握していないことも多いですので、こちら側からお手伝いできる内容を提案する必要があります。

まずはボランティアとして参加し信頼を築きつつ、ご自身のスキルを活かしてできることを探ってみるという流れがスムーズかもしれません。

以下はプロボノの一例です。

・猫の写真や動画撮影
・ポスターなどのデザイン
・WEBサイト作成、更新
・SNS運用
・保護猫をモチーフにしたグッズ制作やイラスト
・税務のコンサル

保護活動

町中で助けが必要な野良猫に出会った際は、ぜひご自身で保護することにチャレンジしてみてほしいです。

保護活動は決して難しいことはなく、里親さんが見つかるまでのあいだ猫をお世話する場所さえあれば誰にでもできます。

「野良猫の捕獲」「医療ケア」「保護場所の確保」「猫のお世話」「里親募集・譲渡」についてはじめての方でも出来るように、以下のブログで徹底解説していますので、参考にしてみてください。

保護したことを周囲に伝えれば、支援や手伝ってくれる仲間がきっと現れます。

支援先の探し方

「どこに寄付をしたらいいのか分からない」そんな声をよく耳にします。

寄付した先の活動が怪しいとか、猫ではなく人件費に使われていた、とかの書き込みを見て不安になる人もいるのかもしれません。

活動内容を調べる

活動内容や規模、寄付金の使われ方などは団体によって様々ですので、他人の評価や意見に惑わされずに、自分はどんなところを応援したいのか考え、支援先の活動内容も必ずご自身で調べてみてください。

確認ポイント

非営利法人などはWEBサイトに活動報告を掲載していますし、ブログやSNSなどの日々の投稿からどんな人たちがどんな思いで活動をしているのかを知ることができます。

また、ネットから知れることもありますが、それが全てではないということも理解し、施設を訪問したりボランティアなどに参加してみることをオススメします。

猫の飼育環境を実際に見たり、運営スタッフとお話をする中で、知れることも多いです。

保護猫がどこから来ているか

保健所から引き出しているのか、野良猫のレスキューが多いのか、多頭飼育崩壊現場が多いのか、など保護猫がどこから来ているのかは団体ごとに特徴があります。

譲渡数・活動年数

譲渡数が多ければ良いというわけではありませんが、活動の規模や活動年数も確認しておきましょう。

寄付金の使われ方

完全ボランティアで運営しているのか、人件費が発生しているなら全体の割合など確認してみましょう。

一時預かりボランティアで構成されている保護場所を持たない団体などは完全ボランティアのことが多く、保護場所があればメインでお世話するスタッフの人件費や家賃などのコストが発生しているはずです。

寄付に頼らず収益事業を行っているようであれば、経費もそれなりに必要になります。

できるだけコストをかけない工夫をしている団体を応援したいのか、事業と絡めてサスティナブルな運営に挑戦しているところを応援したいのか、自分の考えも整理してみることで判断しやすくなります。

支援先選びの考え方

支援先の活動を調べる余裕さえないようでしたら、国から公益性を認められ社会貢献をすることを目的とした「公益財団法人」へ寄付するという考えもあります。

寄付金控除も認められています。

ただ、公益財団法人には寄付金が集まりやすく、イベント開催費や広告宣伝費として使われる可能性があることも理解しておかなければなりません。

啓蒙活動も重要と考える方には◎




寄付金が猫の医療費やフード代として使われて欲しい方は、完全ボランティアで運営されている団体を探すと良いかと思います。

また、個人で保護活動されている方もたくさんおり、寄付金を集める術など持たずに自費で活動されている方がほとんどですので、そういった方の力になりたい場合は、近隣エリアで活動している方を探してみてください。

少し手間はかかりますが、認知度が高く寄付金がたくさん集まっているところよりも、身近で困っている方へのダイレクトな支援は、感謝される度合いも大きいです。

・動物病院で聞いてみる
・里親募集元へコンタクトしてみる(ポスターや里親募集サイト)
・市区町村の野良猫の相談窓口(生活環境課など)に聞いてみる

いかがでしたでしょうか。

他者への貢献が大きいほど、自分の幸福度も上がるそうです。

自分自身の過去を振り返ると、保護活動にどっぷり浸ったこの数年は「奇妙な人生になっちまったな・・」と思う反面、周りへの感謝や小さな幸せを見つけることが得意になったと感じます。

一人の小さな行動が、社会を大きく変える!
そう信じて自分のできること、あなたもはじめてみませんか。

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