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目次
はじめに|猫と暮らすと「物を手放した方がいい?」と感じる理由
猫と暮らしていると、「モノを減らした方がいいのかな」と考える瞬間があります。
掃除が大変、部屋が狭い、猫が隠れる・危ない場所が増える・・・そんな理由から、「片付け」や「手放し」が頭をよぎる人も多いのではないでしょうか。
一方で、「猫のために必要なものは減らしたくない」「インテリアや好きなものも楽しみたい」と感じている人も多いはずです。
この記事では、猫と暮らす中で私自身が実際に手放してきたものや、その判断基準についてまとめています。
目的は「減らすこと」ではなく、猫と一緒に「安全で幸せに暮らす」環境をつくること。
ミニマリストを目指していなくても、今の暮らしに合わなくなったモノを見直すヒントになれば嬉しいです。
もともとは、モノが多いタイプだった私の暮らし
もともと私は、どちらかというとモノが多いタイプでした。
これまでに引越しを10回ほどしてきた中で、部屋の広さや環境に合わせて、モノが増えたり減ったりを繰り返してきました。
引越し先の物件に収納場所が多ければ自然とモノは増え、少なければ減る。
そんな両極端な暮らしを行き来してきましたが、昔ながらの「モノが多い=幸せ」「少ない=不幸」という構図が、どうもしっくりこない・・そんな感覚を、身をもって経験してきたように思います。
一方で、引越しのたびに持ち物を見直す中で、ノリや勢いで購入したものを、あまり使わないまま手放すことになったときの罪悪感はかなり大きく、これが「欲しいから買う」ではなく「これ、本当に必要?」と一呼吸置くようになり、少しずつモノとの付き合い方が変わっていきました。

ほとんど何も持たずに始めた生活が、意外と楽しかった話
はるか昔、離婚をきっかけに、ほとんどの物を置いて家を出たことがあります。
玄関から入って5歩ほどでベランダに着いてしまうような部屋で、段ボールを机代わりにして始めた新生活は、正直うすら寂しく、もっと不便になるだろうと思っていました。
でも実際には、「思ったほど困らない」という感覚の方が強く、そのコンパクトで質素な暮らしをそれなりに楽しんでいる自分がいました。
モノを持たないということは、我慢や制限ではなく、心地よさにも繋がっているなぁと感じていて、今の手放しの考え方のベースになっています。
安全面から手放した、”大きくて重たい”家具たち
今の家に住むようになってから、家具の転倒リスクを強く意識するようになりました。というのも、この家、建物の構造上かなり揺れるんです(汗)
一般的に、胸の高さを超える家具は転倒する可能性が高いと言われていますが、実際に部屋を見渡してみると、キャビネット・冷蔵庫・ケージ・キャットタワーと思った以上に該当するものが多い。。。
「もし自分がいないときに倒れたら、猫は逃げられるだろうか。」そんなことを考えるようになったんです。
収納家具を減らすと起きた変化
収納家具を減らしたいと思っても、物が多いままでは難しいのが正直なところ。先に中身を減らす必要があります。
数年かけて少しずつ物を見直しながら、ようやくキャビネットを一つ手放すことができましたが、収納家具が一つなくなるだけでも、暮らしは想像以上に快適になりました。
模様替えや掃除がラクになり、「動かせないからこのまま」という選択をしなくてよくなったのも大きな変化です。

ベッドとマットレスを手放した理由
次に見直したのが、セミダブルベッドと重たいマットレスでした。
当時は自宅で保護活動をしていて、怖がりな猫たちが次から次へとベッド下に逃げ込んでしまい、人慣れがなかなか進まず苦労しました。

それに加えて、転倒リスクはなくても、「重くて巨大なものを所有している」こと自体が、なんとなく気持ちを沈ませているようにも感じていました。
そこで思い切って「ジモティ」を活用してまるごと引き取りに来てもらい、布団生活に切り替えてみると、身軽で小回りが利き、その日の保護猫の様子に合わせて寝る場所を変えられるのは、猫にとっても合っていました。
数年間は布団生活を続けていましたが、最近は身軽に暮らしたい人向けのアイデア商品が次々と出てきています。今は「パレットベッド」と、折りたためて軽いマットレスを取り入れていますが、扱いやすさと気軽さのバランスがちょうどいいと感じています。

テレビを手放して変わったこと
コロナ禍の頃、自宅で仕事をしながらテレビをつけっぱなしにしていた時期がありました。朝のワイドショーから始まり、昼、夕方、夜まで、気づけば同じ不倫報道を繰り返し見ている。チャンネルを変えても、内容はほぼ同じ。
私の人生に直接関係のない情報を、この先も受動的に受け取り続けることになる媒体を、意識的にやめようと思ったんです。
実際、テレビを手放してみると、まず部屋の使い方が大きく変わりました。テレビの位置を前提に家具を配置しなくてよくなり、模様替えの自由度が上がったのです。
そして当然ですが、無意識にテレビを点けてしまうことや、「なんとなく見続けてしまう時間」もなくなりました。
その代わりに増えたのが、耳からのインプットです。「Voicy」や「YouTube」で、今の自分に必要なことや、これからの暮らしをよくするための情報を選んで聞くようになりました。画面に縛られない分、猫と遊ぶ時間も自然と増えました。
また、音が少ない環境は集中しやすく、読書や文章を書く作業も捗るようになり、インプットとアウトプットのバランスも整い、テレビがあった頃よりも「ちゃんと自分の時間を使える」ように変わっていきました。

「今の暮らし」に合っていなかったもの
他に手放したのは、“今の暮らしには合っていなかった”と気づけたモノたちです。
たとえば、“来客前提”の暮らし。昔は週末になると誰かを招くのが当たり前で、大皿やワイングラスなど、食器類をかなりの量そろえていました。
でも今は、住んでいる場所的にも気軽に人を呼べる環境ではなくなり、ここ数年はまったく来客のない日々。
それなのに、収納スペースもあるからと、なんとなく残したままにしていたんです。
それらを少しずつ手放していったことで、空いたビルトインスペースには炊飯器やゴミ箱などを収納できるようになり、生活感が減ってキッチンが快適になりました。


もう一つは、ファミリータイプの冷蔵庫。これは結婚祝いで兄が買ってくれたもので、20年以上、大切に使い続けてきました。
見た目は今でもピカピカで、壊れたわけではなかったのですが、最近はモーター音が気になるようになり、電気代も今の省エネ機種と比べるとかなり高いらしい。それに加えて、やっぱり「重くて巨大なもの」の代表格でもありました。
そこで思いきってサイズダウンしたところ、気持ちもずいぶん軽くなりました。
気づいたら増えすぎていたものたち
服・靴・バッグ
服や靴、バッグなどのファッションアイテム。おしゃれが大好きだったので、以前は服が200着ほどあり、靴もバッグも20〜30個は持っていました。けれど今は、年間とおして40着ほど。靴やバッグも、5個以上は増やさないようにしています。
出番が少ないアイテムって、実は“着心地が微妙”だったり、“自分にしっくりきていない”何かがあることが多いんですよね。でも、あまり着ていないからこそ「もったいない」と感じてしまって、なかなか手放せない。そんな“2軍”ばかりが増殖していく…。
それならいっそ、お気に入りの“1軍”だけを頻繁に着て、短いサイクルで入れ替えた方が、自分も心地よい。特に今は、ほとんど自宅で過ごしているので、「着心地が良いこと」が大前提になりました。

タオル・肌着・シーツ
同じように、タオルや肌着、シーツなども、気づけば“体はひとつなのに持ちすぎていた”ものの代表でした。
洗濯のタイミングさえ決めてしまえば、最小限の枚数でもじゅうぶんに回ると気づいてからは、無理にたくさん持たなくなりました。
しかも、出番の回転が早いので「畳む収納」よりも「投げ入れる収納」で事足りる。これもまた、日々の小さなストレスが減るポイントでした。
本・紙の情報
読書も同じで、読んでよかった本ほど「また読み返したい」と思って手元に残したくなるのですが、実際には再読することはほとんどありません。なぜなら、読みたい“新しい本”が常に出てくるから。
だから今は、読んだ本は基本的に手放す方針に。もしもう一度読みたくなったら、そのときにまた買い直せばいいと思っています。
仕事に関係する猫の本だけは一部手元に残していますが、Kindleやオーディブルを活用するようになってから、紙の本を無理に持ち続ける必要もなくなりました。

そうした積み重ねの結果、いまのわが家には“収納家具”というものがひとつもありません。必要なものはすべて、備え付けのビルトイン収納に収まっています。
地震のときに家具が倒れてくるリスクもなくなったし、掃除も格段にラクに。
なにより、猫たちにも安心できる空間が作れるようになりました。

物を手放すときの判断基準
1 in 1 out がうまく回り始めた話
モノの数を増やさないために、基本は“1 in 1 out”を意識しています。たとえば、靴を1足買ったら、靴を1足手放す。シンプルなルールですが、これがうまく回り始めると、管理がラクになります。
とはいえ、同じカテゴリー内でぴったり「1対1」で入れ替えるのが難しいこともあるので、私は「ファッションカテゴリー」という大きな括りの中で調整することもあります。たとえば、靴を買ったらバッグを1つ手放す、というように。ルールはきっちりやりすぎず、自分に合う緩さで続けるのがポイントです。
ただし、手放しはじめの段階では、スピード感はとても大事。目に見えて部屋の印象が変わり、掃除や管理のラクさを体感することで、「もっと手放したい」と拍車がかかるからです。
私の場合、ある程度モノが減ってきてからは「1 in 3 out」くらいのペースでやっていて、そして「もうこのカテゴリーは十分に絞れたな」と思えるようになってから、ようやく「1 in 1 out」を取り入れられるようになりました。

「今使っているか」で判断する
家の中には意外と、「過去」と「未来」のモノで溢れています。たとえば、思い出のモノだったり、「この先使うかもしれない」と取ってあるアイテムたち。
でも、「今」にフォーカスすると、不思議なくらい手放しやすくなるんです。
「今、使っているか?」
「今の暮らしに合っているか?」
「今の自分が、それを“好き”と思えるか?」
そうやって、“今”の基準で判断するようにしています。
過去の思い出は、写真に残したり、記憶の中で大切にすればいいし、未来に必要になったときは、その時にまた手に入れればいい。実際には、いざその時が来ても「もう今の自分には合わない」なんてこともよくありますよね。
私も最近、数年前に購入した喪服を実際に着るタイミングがきたときに、サイズアウトしていて、結局は一度も着ることなく手放すことに。
今は便利なレンタルサービスもたくさんあるので、滅多に出番がないものは、そういった選択肢を活用するのも一つの手です。

後悔はほとんどなかった理由
手放すとき、「この先、後悔するんじゃないか?」と考えることはよくあります。
でも実際には、これまで手放してきた中で、後悔したことは一度もありません。
たまに何かをしようと思ったときに、「あ、そういえばあれ、もう手放してたんだっけ」と思い出すことはあっても、たいていは他のもので代用できるし、どうしても必要になったら、そのときにまた手に入れればいいだけの話なんですよね。
どのくらい先までを目安にするかは、そのアイテムにもよりますが、「1年以内に使いそうかどうか?」をひとつの基準にしてみると、手放せるものの範囲が広がるように思います。

脳と幸福感の話
「買い物で得られる幸せ」は、たしかにあります。
でもその幸福感は、実はとても短いものだと言われています。また、ドーパミンは刺激に慣れやすく、同じような買い物では満足できなくなってしまうのが特徴です。
最初はプチプラの服で嬉しかったのに、次第に高価なアイテムでないと嬉しさを感じられない──その感覚、心当たりがある方も多いのではないでしょうか。
一方で、“刺激に頼らない幸福感”もあります。たとえば、猫と触れ合って感じる安心感や、整った部屋でゆっくりお茶を飲む時間。こうした静かな満足感は、ドーパミンではなく「セロトニン」や「オキシトシン」といった脳内物質によるもの。
オキシトシンは「人や動物とのつながり」で分泌され、セロトニンは「自分の内側の安定」や「自然の中で深呼吸したとき」など、穏やかで継続的な幸福感をもたらすと言われています。
モノが少ない暮らしの中で、こうした静かな幸せを感じやすくなったという人は本当に多くて、私自身もその心地よさを少しずつ実感するようになりました。

家族がいて自分だけでは決められない場合
家族がいて、自分ひとりではモノを減らす決断が難しい…というケースも、実際には多いのではないかと思います。
この点については、多くのミニマリストの方が「まずは、自分の判断で捨てられる範囲から始めることが大切」と話しています。
たしかに、人から強制されると反発したくなるものだし、「これ捨てたら?」と言われるほど、逆に手放したくなくなる気持ちもよくわかります。
だからこそ、まずは自分のスペースや持ち物を整えていくこと。その様子を家族が近くで見ることで影響されたり、実際に少ない暮らしの快適さを体感して、自然と他の家族も手放しを始めることがあるそうです。
「自分のモノだけ」「自分のエリアだけ」から始めて、自分の行動を先に変えていく。そんな方法が、結果的には一番スムーズかもしれません。
手放し先に迷う人へ(売る・譲る・寄付)
「まだ使えるし、捨てるのはちょっと罪悪感がある…」
そんなときは、“必要な誰かが使ってくれる”という選択肢があると、手放すハードルがぐっと下がります。
実際、メルカリやジモティ、寄付系のサービスを活用している人も多く、「自分のモノが誰かの役に立つ」と思えるだけで気持ちが軽くなる、という声もよく聞きます。
ただ、モノの量が多いタイミングでこれを始めると、想像以上に時間がかかるのも事実。写真を撮ったり、梱包したり、やりとりをしたりと、意外と手間がかかるので、まずは“明らかに売れそうなものだけ”に絞って取りかかるのが現実的です。
私自身の経験では、売れやすいのは「本」と「ブランド品」くらい。意外だったのは、服は未使用品でも、かなり値下げしてもほとんど売れなかったこと。
それでも、過去4年間で約300点をメルカリで販売し、合計で30万円以上になりました。丁寧に出品すれば一定数は動きますが、やはり労力はそれなりにかかります。
出品にかかる手間や時間、保管スペースのことを考えると、「譲る」や「寄付する」、思い切って「処分する」方向に切り替えるのもお勧めです。
手放しを後押ししてくれたもの
人生を変えた「手放し本」との出会い
“手放す”ことについて書かれた本は本当にたくさんあって、人によって心に刺さる一冊は違うなと感じています。
収納術や片づけノウハウが中心の本もあれば、心理面に深くフォーカスしたもの、あるいは哲学的な視点から暮らしを見直す本までさまざま。
私自身にとって大きな影響を与えてくれたのは、佐々木典士さんの『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』という一冊でした。
これは、よくある「お片づけテクニック」の本とはまったく違っていて、どちらかというと“幸せに生きるための価値観”に気づかせてくれるような本。
読み終えたとき、「あなたは、どう生きる?」と問い直されるような感覚が残ったのを覚えています。
この本からの気づきやその考え方は、日々の選択や行動に少しずつ染み込んでいて、そういう意味でリアルに人生を変えてくれた一冊だったなと感じています。
ミニマリストの発信に支えられた時期
モノを減らしていた当時は、ミニマリストの方たちのYouTubeやVoicyなどのコンテンツにずいぶん助けられていました。動画を見た後は潔くモノを手放せることが多かったし、片付けながら音声を聴くことでも作業が捗りました。
ミニマリストといっても、そのスタイルは本当に人それぞれで、極限までモノを減らす方もいれば、ある程度モノを持ちながらもスッキリと整った暮らしをされている方もいます。
私はどちらかというと、後者のような「自分にとってのちょうどいい量」を模索されている方の発信に共感することが多く、そういった方々を主に参考にしていました。
「ムーンクリアリング」という開運掃除法
『ムーンクリアリング』という本では、月星座のサイクルに合わせて室内を12のエリアに分け、1カ月かけて順番に掃除していく方法が紹介されています。
どうせ毎日掃除するなら、運気が上がる方法でやってみたいと思い、1年前からこのやり方を取り入れてみました。
最初のうちは、普段あまり掃除してこなかった壁や棚の中など、細かなところまで掃除することになり、正直時間がかかりました。
でも、月1回のペースで巡ってくるので、ほとんど汚れなくなり、今ではどの場所もさっと掃除するだけで十分になり、年末の大掃除も必要なくなりました。
この本の中で、特に印象的だったのが「邪気」というワード。邪気とは、病気や不調の原因になる“悪い気”のことで、目に見えないからこそこれまで気にしたことが無かったのですが、部屋の中にも溜まるのか・・と急に気になり出しました。
たとえば、邪気は部屋のすみに溜まりやすいようで、それを読んで以来、隅々まで丁寧に雑巾がけをするようになりました。
また、邪気は“古いもの”や“壊れたもの”にも宿るとされていて、さらに手放すきっかけにもなったんです。
私はもともと物持ちが良く、家電も壊れない限りはずっと使い続けていたタイプですが、この本を読んでからは、20年ほど使っていた電子レンジや洗濯機も買い替えました。
古い家電は火災などのリスクもあります。「大切に使う」だけでなく、「適切なタイミングで手放す」ことも必要だと教えてくれた一冊でした。
さらに、ムーンクリアリングは月ごとに掃除の場所を見直す仕組みなので、自然と“見直しの頻度”が上がります。毎月その場所に意識が向くことで、「これ、まだいる?」と問い直す回数が増えて、3回くらい迷ったものは「もう手放していいかも」と思えるようにもなりました。
“邪気”という視点と、“月のサイクル”というリズム。この二つが組み合わさったことで、今年はより潔くモノを手放せた一年だったと感じています。
猫との暮らしで「減らさなかったもの」
わが家は、いわゆる“スッキリしたミニマルな部屋”には見えないかもしれません。壁にはお気に入りのものを飾っているし、キャットウォークやステップもずらりと並んでいます。
でもそれは、「好きなものは存分に楽しみたい」という思いがあるから。インテリアや雑貨も好きだし、猫との暮らしそのものを楽しみたいという気持ちを大切にしています。
“猫の楽しみを奪わない”というよりも、むしろ“猫の楽しみを増やすため”にスペースを整えてきた──そう言ってもいいかもしれません。

キャットウォークはむしろ増やした
わが家では、モノを減らす一方で、キャットウォークはむしろ増やしました。
最初は、猫たちが窓辺から外の景色を楽しめるようにと、キャットウォークを設置したのが始まりです。するとそこがすっかりお気に入りの場所になり、毎日のように目を輝かせて、長い時間をその場所で過ごすようになりました。
その様子を見て、「隣の窓にも増やすか!」「窓と窓の橋渡しがあると楽しそう」と、自然に増設していく流れに。
特に多頭飼育だと、キャットウォークの数が増えることで居場所が分散され、バッティングしにくくなるという利点もありました。

実際、猫のトラブル相談を受ける中で、「高い場所が足りていないこと」が原因になっているケースを多く見かけます。そこで動線や高さのアドバイスを取り入れてもらったところ、「いざこざが減った」「人慣れが進んだ」といった変化が見られるようになりました。
キャットタワーを置いているお家は多いですが、キャットタワーは“登って降りて終わり”になりがち。猫にとっては、横にぐんぐん進める立体的な動線設計があるほうが、ずっと楽しみが広がります。
ラブリコを活用したり、壁を傷めずに取り付けられるキャットステップを使えば、床面積が限られている家でも導入しやすく、「モノを増やしたくない」と思っている方にもおすすめです。
また、収納家具を手放せない場合は、いっそ家具の一番上をキャットウォークとして活用するのも一つの方法。多くの収納棚は奥行きが40センチ程度あるので、猫がゆったり昼寝できるスペースとしては十分です。
モノを減らしてできた空間を、「猫の幸せ」に変えていく。そんな楽しみ方で暮らしを整えていくと、モノを手放すことも前向きに捉えられるようになります。
クローゼット上や天袋も、猫のための空間に
クローゼットの上や天袋は、実はキャットウォークにぴったりのスペース。奥行きがしっかりあるので、猫にとってはのんびりお昼寝するにも心地よく、安心できる場所になります。
わが家では、クローゼット上のスペースを猫に譲り、窓辺のキャットウォークからつながるように動線を整えました。ついにはクローゼットの折れ戸も外して、いつでも自由に上り下りできるようにしています。

横にぐんぐん移動できるルートがあるおかげで、ときどき興奮して高所を走り回る時間があり、それが猫たちにとって良い運動とストレス発散になっています。
猫は本来、運動神経がとても優れていて、高低差を活かした行動が大好きな動物。けれど、私たちの暮らす室内は、基本的には“床”ばかり。
もしキャットタワーを1本置くだけの環境だったり、横移動ができない構造だったりすると、どうしても運動不足や刺激不足になりがちです。
猫の年齢や性格によって、必要な高さや構造は変わってきますが、そうした視点で環境を見直してみると、猫にとっての快適さがぐんと変わってきます。
自分の家の場合、どう考えたらいい?
これまでに2,000件以上の「猫と暮らすお家」を見てきましたが、どこにどんな動線や居場所を用意すればいいかは、家のつくりや猫の頭数・関係性、人慣れ度や性格によって、本当にさまざまです。
「うちの子に合った環境って、どう考えればいいのかな?」
「せっかく作るなら、失敗せずに整えたい」
そんなふうに感じたときは、猫の性格や住まいに合わせた個別アドバイスも行っています。
家と猫と人、みんなが心地よく過ごせる暮らしを一緒に考えていけたらうれしいです。
おわりに
モノが減ることで生まれるのは、空間だけじゃなくて、「気持ちのゆとり」や「猫との時間」だったりします。
私はここまでくるのに何年もかかりましたし、今でも試行錯誤の途中ですが、自分にとって本当に大切なものを見極める感覚が、少しずつ整ってきたように感じています。
これから年末にかけて、大掃除をしようと思っている方や、新しい年はもっとスッキリと過ごしたいと考えている方の参考になれば嬉しいです。

保護猫を幸せにするアドバイザーとして、飼育トラブル・室内環境・保護活動・商品やプロジェクトのアドバイスや監修を行っています。保護猫シェルターや、シェルターを持たない一時預かりプラットフォームの運営を経て、現在は「みんなで猫だすけ」アプリの開発・運営を行う。
資格:キャットライフアドバイザー/猫との住まいアドバイザー/ペット共生住宅管理士/犬猫行動アナリスト/愛玩動物飼養管理士2級 他


