【家庭内野良の脱ひきこもり】隠れて出てこない猫が安心して過ごせる室内対策

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猫の引き籠もりで困っていませんか?
●猫が隠れたまま出てこない
●触れないまま時が過ぎ、家庭内野良化している
●他の猫に攻撃されて引き籠もる

こちらのブログで知れること
●引き籠もりが危険な理由
●隠れて良い場所・ダメな場所の違い
●隠れて良い場所の作り方
●死角を増やすレイアウト
●新しい場所への誘導
●引き籠もり場所の封鎖
●先住猫の攻撃を改善

まず、保護した猫や、新しく迎え入れた飼い猫が人馴れしていない場合は、ケージ生活からはじめるのが人馴れしやすいです。

その理由や、ケージにいる猫と仲良くなる方法はこちらを参考にしてみてください。

ケージ期間中に人馴れがうまく進まず、人馴れする前にケージフリーにするしかないケースもあります。

しかし、広い空間で逃げ放題になるため、人馴れはさらに難航してしまいます…

そんな猫との、孫の手を使った距離の縮め方は、こちらで詳しく解説しています。



家庭内野良の脱ひきこもり 猫の本能を知る


引き籠もりが猫の自信を奪う

猫は空間を立体的に捉えています。

優れた運動能力を活かし高い場所に登ったり、高い場所から人の出入りを見張ったりしたい本能があります。

新しい環境に移動したばかりの数日~数週間であれば、一箇所にじーっと隠れていても問題ないのですが、引き籠もりが長期になるにつれ猫本来の自信がどんどん失われていきます。

引き籠もりが長くなるほど、安全なホームから出ていくことが怖くなり、人がいない時間帯にコソコソとトイレやご飯を済ませるコソ泥のような生活に…

そんな生活が長引けば、ストレス性の病気もおこしやすくなります。

「隠れて良い場所」と「隠れてはダメな場所」を知る

孫の手などを使った人馴れ訓練を進めると同時に、クローゼットやベッド下に引き籠もりがちな猫には、安心して出てきやすい室内に整えてあげる必要があります。

とはいえ、怖がる猫に「隠れる場所」は必要なので、「隠れて良い場所」を用意した上で、「隠れてはダメな場所」を封鎖します。


● 「隠れてはダメな場所」
・いざというときに人の手が届きにくい
・コミュニケーションがとりづらい
・薄暗くて顔色や様子が確認しづらい

例えば
ベッド下、カーテン裏、クローゼットの中、箱の中、猫トイレの中

ベッド下で手が届かない

●「隠れて良い場所」
・人の手が届く
・コミュニケーションしやすい
・顔色や様子が確認しやすい

例えば
ドームベッド、キャットタワーなどの高い場所、トンネル、キャリーバッグ

隠れてもいいよ!と用意した場所

家庭内野良の脱ひきこもり 「隠れて良い場所」を用意

「隠れてはダメな場所」を突然奪ったり、無理に引っ張り出したりすると、パニックを起こして人馴れが逆戻りしてしまうので、はじめに「隠れて良い場所」を複数用意し、出てきやすい環境を整えます。

籠もれるドームベッド

猫は洞穴のような暗くて狭い場所が安心できるので、ドームタイプのベッドはオススメです。

いろいろなタイプがあるので、お部屋の広さに合わせて複数ヶ所に用意します。

急に人が近づいてきたり怖い思いをしても、近場に隠れられる場所があることで出てきやすくなります。

オススメは、ドーム・オープンと切り替えられる2WAYタイプ。

季節や人馴れ度に合わせて変更でき、丸洗いもできるので、わが家では重宝しています。

怖がる猫や冬はドームで
オープンにしても体の周囲に壁があるので安心できる

また、横から出入りでいるタイプのキャリーバッグを一つ部屋に置いておき、普段から入る習慣がつくと、通院時にパニックになりにくいです。

テレビ横や人の行き来が激しい場所を避け、設置していきましょう。

高い場所

洞穴と同じくらい、高い場所も安心できます。

キャットタワー1つだけだと、逃げる動線がないために怖がって使ってくれないことも…

キャットウォークや背の高い家具などと組み合わせ動線を意識して配置してみてください。

死角を増やす パーテーション

部屋の中央に何もない、だだっ広い空間が猫は苦手です。

部屋が広すぎる場合、パーテーションのようにお部屋を区切れないか工夫してみます。

引き戸
引き戸で部屋を区切れる場合は、左右どちらからも出入りできるように閉じてみます。



オープンシェルフ
部屋の中央に配置し、部屋をセパレートします。

猫家具DIY

BOX家具
保護活動をしているわが家にはBOX家具が複数あり、猫の人慣れ度に合わせて模様替えをしています。

猫家具DIY
死角ができてウロウロしやすい
猫家具DIY
人が急に入ってくると怖がる場合、入り口を目隠し

死角を増やす 家具配置

ソファーなどはあえて壁から離して配置すると、空間がセパレートされたように感じられ、死角も増えて動きやすくなります。

猫の体がギリギリ通れるぐらいの狭さは、「隠れてはダメな場所」になってしまうので、人間も通れるくらいが理想です。

人馴れしている猫も、隠れ家や遊び場所として人気です。

死角を増やす トンネルなど

家具移動が難しい場合は、とっさに身を隠せるちょっとした場所を部屋の中央に用意してあげます。

猫トンネル・オットマン・クッション・鉢植えなど、部屋の真ん中にいくつか配置してみてください。

家庭内野良の脱ひきこもり 「隠れてはダメ場所」を封鎖

「隠れて良い場所」を複数用意できたら、今ひきこもっている場所の近くに猫ベッドなどを配置します。

「隠れて良い場所」匂いで誘導

猫は自分の匂いがあると安心します。

今ひきこもっている場所に予めタオルなどを敷いておき、匂いつきタオルを猫ベッドに敷くと使ってくれやすくなります。

「隠れて良い場所」ご飯やオヤツで誘導

猫ベッドなどに、ご飯やオヤツで誘導します。

お皿の回収に困ることがあるので入り口付近に置くか、猫ベッドが狭ければ、猫トンネルがオススメ。

粒タイプのオヤツなどを中に入れておくのも良いです。

「隠れてはダメな場所」を封鎖

「隠れて良い場所」が使えるようになったら、いよいよ「隠れてはダメな場所」を封鎖します。

戻ろうとしたらその場所が無いことで、焦る様子があるかもしれませんが、次第に慣れてくれるはずです。

●クローゼットや押し入れ → 扉を閉める

●カーテン裏 → テープなどで裾上げ

●ベッド下 → ワイヤーネットなどで周囲を塞ぐ

ワイヤーネットは百均でも購入できます

部屋の真ん中に誘導

続いて、「隠れて良い場所」に慣れてきたら、部屋の真ん中に出てくる時間を増やしていきます。

ご飯の置き場所は、部屋の中央へ少しずつ移動し、おやつタイムは「ちゅ~る」などで出てくるように誘導します。

オモチャを使って遊びに誘う場合、猫から少し離れた場所に座り、オモチャを振ります。

オモチャは、音だけカサカサしたり、たまにチラッと見えたり、不規則な動きが、猫は気になります。

耳や視線がオモチャを意識していれば、猫にとっては遊びになっているので、安心して毎日続けてみてください。そのうちに出てくるようになります。

家庭内野良の脱ひきこもり 先住猫を怖がって引き籠もる対策


ケージからやり直すことも視野に

先住猫を怖がって新入り猫がひきこもる場合は、対面やフリーにさせるのが早すぎた可能性があります。

本来、新入り猫はケージからスタートし、人馴れや、先住猫の許容度に合わせ少しずつ自由に動ける空間を広げます。

そのステップを飛ばすと、先住猫はテリトリーを奪われたと感じ、新入り猫の攻撃に発展してしまいます…

ケージや小スペースからやり直した方が、良好な関係が築けることもあるので、やり直す場合は以下を参考にしてみてください。

パーソナルスペース・動線で回避

やり直しが難しい場合は、上述した方法でそれぞれのパーソナルスペースや動線を多く設けることで、相手を避けて移動することもがきます。

また、先住猫のテリトリーも守られることで、攻撃が減る可能性も充分にあります。

先住猫の本来のストレス

先住猫の本来のストレスが、新入り猫によって顕在化した可能性もあります。

不足していることが無いかチェックしてみてください。

☑ 外の景色が見える場所(猫にとってのテレビ)
☑ お気に入りの寝床や爪とぎ
☑ 運動量(床以外の動線・遊び)
☑ 退屈していないか(知育トイ・一人で遊べるオモチャ)
☑ 飼い主との充分なスキンシップ

みんなでの楽しい時間

みんなで一緒に遊ぶ・ご飯・おやつなどの楽しい時間を多く設けることで、「相手猫=楽しいことがある」と認識していきます。

積極的にみんなでの楽しい時間を作ってみてください。

いかがでしたでしょうか。

猫のひきこもりや不仲は、安心してウロウロできるよう室内を猫向けに整え、ストレスが無い生活を心がけてあげることで確実に変わってきます。

即効性というよりは、数週間から数ヶ月かけてゆっくり変化が出てくるので焦らず出来るところから始めてみてください。

それぞれの猫の性格や室内環境によって、何をどう改善するべきか変わってくるので、猫さんと室内の様子を見させていただきながらの「オンラインアドバイス」もやっています。

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● 新しくお迎えした猫さんが、環境や人に慣れるまで
● 怖がり・凶暴・威嚇・夜鳴き猫さんとの向き合い方
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● 猫さんが使うアイテムの適切な配置
● 安心と刺激が満たされる室内環境
● 猫さんに危険な箇所の対策
● 猫さんが喜ぶ遊び方やタイミング
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