「最近ジャンプしなくなった」は年齢のせいだけじゃない?猫の痛みのサインと、わが家で取り入れた足腰ケア

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「最近、キャットタワーのてっぺんに上らなくなったな……」

「ソファに飛び乗る前に、ちょっとためらうようになったかも」

愛猫のそんな姿を見て、「もう歳だから仕方ないよね」と見過ごしていませんか?

実はそれ、単なる年齢のせいだけではなく、「関節の痛み」のサインかもしれません。

前回のコラム(AIMで猫が30歳まで生きる未来に、でも内臓だけ元気で『脳と足腰』は大丈夫?)で、私はこんなお話をしました。

「寿命がどれだけ延びても、足腰が動かずに寝たきりになってしまっては、猫にとって本当の幸せとは言えない」。

猫が年齢を重ねても自分の足で歩き、お気に入りの高い場所でご機嫌に過ごすためには、内臓と同じくらい「足腰(関節)の健康寿命」を考えてあげることが大切です。

そこで今回は、猫が見せる痛みのサインや、関節ケアサプリの基礎知識、そしてわが家のダッシュくん(13歳)の体験談について詳しくお話しします。✨


猫の慢性痛は「日常の行動の変化」に表れる

猫は単独で狩りをして生きてきた野生の名残もあり、「弱っている姿を周囲に見せない動物」とも言われています。

そのため、犬のように鳴いて痛みを訴えることは少なく、慢性的な関節痛があっても、普段どおりの顔をしてやり過ごしてしまうことが珍しくありません。

特に慢性的な関節痛では、目立つ反応が見られず、日常の行動の小さな変化として表れることが多くあります。

☑︎ キャットタワーや高い家具に上らなくなった

☑︎ ジャンプする前に、距離を測るように何度も下から見上げてためらう

☑︎ 階段や段差を、一段ずつ慎重にゆっくり降りるようになった

☑︎ 後ろ足や腰まわりの毛づくろいが減り、毛がボサボサになったり毛玉が増えた

☑︎ 腰や背中を触られるのを嫌がったり、怒るようになった

個別アドバイスでも、「寝てばかりいるんです」と相談を受けることがありますが、詳しく様子を伺うと、身体の痛みや不調によって動く時間が減っていた‥というケースも実際にありました。

痛みによって活動量が減ると、次第に筋力も低下し、さらに動きにくくなる悪循環につながることがあります。

だからこそ、早い段階でその子に合った治療や生活環境の調整を始めることが大切です🐱

関節ケアサプリに使われる「モエギイガイ」ってどんなもの?

猫の関節ケア用サプリメントに使われる成分の一つが、「モエギイガイ由来の脂質」です。

モエギイガイはニュージーランドの海に生息する貝で、EPAやDHAなどのオメガ3系脂肪酸などが含まれており、炎症に関わる反応を調整する可能性が研究されています。

オメガ3脂肪酸を含む食事やサプリメントは、猫の変形性関節症における動きや活動性をサポートする可能性が報告されています。

「モエギタブ」「モエギキャップ」「アンチノール」の違い

モエギイガイを使ったサプリメントにはいくつかの種類があり、どれを選べばいいか迷う方も多いと思います。

今回は、共立製薬の「モエギタブ」「モエギキャップ」と、ベッツペッツの「アンチノール プラス」を取り上げて違いを整理します。

※2026年9月時点の主要通販サイト等で確認した参考価格です。販売先や容量、購入方法によって異なります。

☑︎ モエギタブ(タブレットタイプ)
モエギイガイ抽出脂質を配合したタブレット(チキン風味)
チキンフレーバーが付いているため、おやつ感覚でそのまま食べてくれる子には与えやすく、続けやすい価格帯です。

参考価格:1箱100粒で約4,000円前後(1日あたり約40円)

☑︎ モエギキャップ(ソフトカプセルタイプ)
モエギイガイ由来の非極性脂質に魚油を加えたソフトカプセル(液体オイル) 「モエギタブ」と同じメーカーのオイル製品です。そのまま与えるほか、中身をフードに混ぜて与えることもできます。

参考価格:1箱100粒で約6,000円前後(1日あたり約60円)

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☑︎ アンチノール プラス(ソフトカプセルタイプ)
モエギイガイ由来オイルとクリルオイルを組み合わせた海洋性脂質「EAB-277」を配合したソフトカプセル。 動物病院で広く取り扱われている製品で、メーカーから関連研究や製品情報が公開されています。

参考価格:1箱30粒で約4,500円〜5,000円(1日あたり約150円)

もちろん最終的には獣医師への相談が前提ですが、日々の暮らしの中での「選び方の目安」としては、以下のように考えてみるとイメージしやすいはずです。

・おやつ感覚でカリッと食べてくれる子なら ➡️ モエギタブ

・粒が苦手でフードに混ぜたい子、続けやすい価格で試したいなら ➡️ モエギキャップ

・動物病院での処方実績や研究データを最優先したいなら ➡️ アンチノール プラス

わが家のダッシュくん(13歳)の体験談

わが家の愛猫ダッシュくんは、今年で13歳になります。

今年の1月頃、少し歩き方や動きに気になる様子が見られたため、「モエギタブ」をご飯に取り入れてみることにしました。

わが家では、取り入れてから約3か月が経った頃に、歩き方がスムーズになった変化を感じました。

「3か月もかかるの?」と思われるかもしれませんが、オメガ3脂肪酸などのサプリメントは、痛み止めのお薬のように即効性があるものではありません。

毎日少しずつ摂ることで、じわじわと細胞膜の脂質に取り込まれていくため、一般的に体の変化を実感するまでには数週間〜2、3か月ほど時間がかかることが多いと言われています。

もちろん個体差はありますが、「すぐに変わらないから」と諦めずにじっくり続けてみて本当によかったと実感しました✨

足腰がスムーズになって「本当によかった!」と胸を撫で下ろしたのも束の間、4月を過ぎた頃から、食後に食べたものを戻してしまうことが増えたのです。

「モエギタブ」を与えるタイミングを朝と晩で変えたり、フードの組み合わせを工夫してみたのですが、やっぱり戻してしまう……。

そこで、「モエギキャップ」に変更したところ、ダッシュくんには合っていたようで嘔吐は落ち着いてくれましたし、今では足腰の痛みもないようで問題なく元気に過ごせています✨

ただ、体質は猫それぞれです。

サプリメントの成分によっては、どうしてもお腹に合わなかったり、敏感に反応して戻してしまう子もいます。

もしサプリを取り入れてみて猫の体調に違和感がある場合は、無理に続けようとせず、形状や成分が違う別の選択肢を試してみたり、かかりつけの動物病院に相談してみてください。

カプセルを与える際の工夫(わが家の個人的な体験)

「モエギキャップ」のようなソフトカプセルは、そのまま飲み込むのが難しい猫もいます。

よく「カプセルに針で穴を開けて中身を絞り出す」という方法も紹介されますが、滑って指を刺しそうになったり、オイルが飛び散ったりと、毎日のことになると大変です。

わが家では、普段からウェットフードにお湯を足してスープ状にしているため、お皿にカプセルを置き、90度以上の熱湯を少量かけて皮膜を柔らかくしてから、スプーンの背で優しく押して中身をフード全体に混ぜて与えています。(※ぬるま湯程度ではカプセルが溶けないため熱湯を使っています)

こうして混ぜることで、飛び散るストレスもなくスムーズに食べてもらえるようになりました。

なお、サプリメントがどうしても合わない場合や、すでに痛みが強く出ている猫には、動物病院で月1回投与する関節炎の治療薬「ソレンシア(注射)」という選択肢もあります。口から飲ませる負担がないため、気になる方はかかりつけの獣医師に相談してみるのもおすすめです。🏥

まとめ:痛みのない体が「寝たきり」を防ぐ

前回の記事でもお伝えしたように、段差をすべてなくしてしまうような「過保護なバリアフリー」は、猫から身体を使う機会を奪い、かえって老化を早めてしまうことがあります。

でも、それと同時に「痛みを抱えたまま無理に動かせる」のも絶対に違いますよね。

まずは適切なケアで、関節の痛みを優しく取り除いてあげること。

痛みが和らげば、猫は誰に言われるでもなく、また自分から大好きな高い場所へピョンと上り始めます。

日常のちょっとした上り下りこそが、自分の足腰を支える自然で最高の筋力トレーニングになるのです。

身体の内側のケアと、猫の好奇心を刺激する環境整備。

この2つの両輪を大切にしながら、愛猫が最期まで自分の足で歩き、ご機嫌に過ごせる暮らしを一緒に作っていきましょう! ✨

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