こんにちは、えんです。
このページでは、私が「保護猫活動スペシャリスト養成講座」を作ることにした背景や、そこに込めた想いについてお話しします。
もし今、
☑ 保護活動に興味があるけど、まだ踏み出せてない方
☑ 誰と学ぶか迷っている方
☑ 今ひとりで悩みながら猫に向き合っている方
そんな気持ちを抱えている方がいたら、少しだけお時間をください。
目次
20代から気になっていたのに、何もできなかった
20代の頃、殺処分される犬猫や、動物実験に利用される動物たちがいるということを知り、いてもたってもいられず、行動を始めました。
デモに参加したり、動物実験をしていない化粧品メーカーを電話で一件一件調べて、手書きのリストを作って配布したり、メディアに「真実を報道してほしい」と問い合わせをしたり。
まだインターネットも普及していなかった時代。情報も、つながりも、限られていました。
そんな中、周囲の反応は薄く、だんだんと「伝わらない無力さ」に心が折れて、やがて何もやらなくなっていきました。
30代になると、仕事の忙しさや責任も増え、心と体の余裕がなくなっていきます。
3.11のとき、避難区域に取り残された動物たちが餓死していく写真をFacebookで見ながら、何もできない自分に不甲斐なくて、泣きながら仕事をした日もありました。
「今すぐ現地に飛んで行きたいのに、何もできない」
「自分が行っても、役に立たない」
そう思って、目の前のことをただこなす毎日でした。

■ ペットロスからの転機と、新たな決意
無理を続けた結果、社会不安障害と診断され、処方薬とアルコールの量が増えていきました。
そんな中、自分の不調を肩代わりするかのように、愛猫たちに次々と病気が見つかり通院や治療を数年続けながら、私自身の心と体も限界を迎えていました。
猫はきっと、ただ「そばにいてほしい」と思っていたはずなのに、私はハードワークで留守がちで、ほとんど一緒にいてあげることができませんでした。
やっと取れた休みも、自分の疲れを発散することばかりに使ってしまって、猫との時間を優先することができなかった。
本当にダメな飼い主でした。
愛猫たちを立て続けに天国へ見送ってからは、会社に行くと過呼吸になるようになり、ある日社長に「生きるために猫を飼いなさい」と言われ、ペットショップに連れていかれそうになったとき、ハッとしました。
「私は、このままじゃだめだ」
それで、ペットショップではなく、里親募集されていた保護猫を迎えました。
相変わらずのハードワークで留守がちだったので、留守番は淋しくないようにと仲良しの兄妹猫を探し、通院もしなくて済むように健康面も重視しました。
しかし、正式譲渡後に次々と体調を崩す兄妹猫たち・・、白血病とFIPを抱えていたのです。
また毎朝、出社前に病院に通う日々が始まります。
妹猫は3ヶ月の短い命でした。
そして私は会社を辞めました。
残された兄猫とは、これまでの猫たちにしてあげられなかった「そばにいる」という時間を、しっかり過ごしてから見送ることができました。

■ 保護活動の中で感じた“違和感”
たくさんのことに気づかせてくれた猫たちへの恩返しとして、保護猫活動を始めることにしました。
近所のおばあちゃんがしていた餌やりの手伝いから始め、里親募集サイトへの掲載、ポスター制作など、デジタルでできるお手伝いをしながら、Facebookでは保護猫情報を発信するコミュニティページを立ち上げ、さまざまな保護活動者とつながり、会いに行き、できることは何だってやってみました。
その頃に出会った仲間と保護団体を設立して約4年間運営してきましたが、掲げていたサスティナブルな活動とは程遠く、「この形では長く続けられない」とも思っていました。(この理由は講座内で詳しく話しています)
そして、保護活動をする中で感じ続けてきた“違和感”。
猫にやさしい活動をしているはずなのに、人にはとても攻撃的な人。
「自分の正しさ」で他人を傷つける人たち。
優しさで成り立つ世界のはずなのに、空気がピリピリしていて、それって本当に猫が望んでる世界なのかな?

■ ひとりでも、できることはたくさんあった
そんな中で私が思ったのは、もし違和感を抱いたら、無理にそこにいなくてもいいということ。
そして、「誰から学ぶか」「誰とやるか」が、とても大事だということ。
でもその「誰か」を見つけるのって、本当に難しい。
信頼していた仲間に裏切られ、保護団体をやめ、対人恐怖症で引き籠もっていたこともあり、私は「人と関わらずにできること」を探すようになりました。
まず保護団体時代に感じていた、「一時預かりボランティアをやりたい人」と「預かってほしい人」のマッチングがうまくいっていないことを解決するため、両者をつなぐマッチングサイトを立ち上げました。
自分でも自宅で一時預かりをしながら、3年間で1,000件以上の無料相談にのり、1対1の対応には限界があると感じブログやSNSでもノウハウを発信し、アナログで行っていた連携を楽にするためアプリ開発を行いました。
こうして気づいたのは、人と関わらなくても、できることは本当にたくさんあるということ。
SNSでは、考え方の合う人と出会うこともでき、ときどき投稿を見るだけでも、励まされたり、勇気をもらえたりすることもありました。

■ 人間関係が苦手なあなたに届けたい
保護団体を設立しなくても、猫カフェをオープンしなくても、 どこかに所属しなくても、リアルなつながりが無くても、仲間がいなくても、
ひとりでも、保護活動はできる。
でも、「ひとりではできない」と思い込んでいる人が多いことも知っています。
また、人間関係で疲れてしまった人が、もう一度猫のために動こうとしたとき、その一歩を、たとえひとりでも自信を持って踏み出せるように、
これまでの経験を全部詰め込んで、確かな知識と判断力を育てられる、体系的な講座を作りました。
自分が“心地いいな”と思える人たちに声をかけ、 安心して、信頼して学べる環境を整えています。
この講座が、誰かの「ひとりでも出来るなら始めてみようかな」「人と関わらなくてもいいならもう一度やってみようかな」というきっかけになれたら嬉しいです。
もしあなたが今、昔の私と同じように迷ったり、 ひとりで頑張っていたりするなら、
この講座が、何かのきっかけになれたら嬉しいです。
📌講座の詳細はこちら

猫を幸せにするアドバイザーとして、飼育トラブル・室内環境・保護活動・商品やプロジェクトのアドバイスや監修を行っています。保護猫シェルターや、シェルターを持たない一時預かりプラットフォームの運営を経て、現在は「みんなで猫だすけ」アプリの開発・運営を行う。
資格:キャットライフアドバイザー/猫との住まいアドバイザー/ペット共生住宅管理士/犬猫行動アナリスト/愛玩動物飼養管理士2級 他