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こんにちは、「猫を幸せにするアドバイザー」のえんです。
今回は、多くの猫飼いさんが頭を悩ませる「猫の爪切り」について、詳しくお話しします。
特に、触れない猫や保護猫など、爪切りが難しい猫たちへの対処法を中心にご紹介していきます。
爪切りは猫のケアに欠かせないものですが、多くの猫は爪切りを嫌がります。
しかし、適切な準備と方法を知れば、猫にストレスをかけずに爪切りをすることができるんです。
今回お伝えする方法を使えば、爪切り以外でも、通院時や災害時に猫を捕まえる際にも大変役立ちます。
目次
猫の爪切り:準備が9割のコツ
爪切りの成功の鍵は、なんと言っても準備にあります。
爪を切る作業自体はそこまでハードルは高くありませんが、猫を捕まえるときに家中を追いかけ回してしまうことで、猫を怖がらせ、余計に暴れることで捕まえにくくなり、トラウマが残って次回も捕まえにくくなってしまうのです。
事前準備をしっかりと行うことで、猫を追いかけ回すことなく、スムーズに猫を捕まえることができます。
必要な道具
まずは、爪切りに必要な道具を揃えましょう。
1. バスタオルサイズの布(タオルやブランケット)
2. 洗濯ネット(毛布が入るサイズで、目の粗いタイプ)
3. 爪切り
洗濯ネットは、目が詰まったタイプではなく、洗い目のタイプを選びましょう。
猫の爪がネットの隙間から出せるくらいの大きさが理想的です。
100円ショップでも見つかるので、ぜひ探してみてください。
捕獲する場所の選定と準備
次に重要なのが、猫を捕獲する場所の選定と準備です。
この段階でしっかりと準備することで、猫のストレスを最小限に抑えられます。
ケージがある場合
ケージがあれば、そこに猫を誘導するのがベストです。
ケージ内なら追いかけ回すことを最小限に抑えられます。
ご飯やおやつなどでケージに誘導しましょう。
ケージがない場合
ケージがない場合は、以下の点に注意して捕獲する部屋を選びます。
☑ 広すぎない部屋
☑ 物が少ない部屋
☑ 隙間が少ない部屋
スムーズに捕まえるためには、隠れる場所や逃げる動線が少ない空間が好ましいです。
猫がパニックして暴れながら逃げた先が、キッチンや本棚だと、ケガをする可能性があります。オープンキッチンでリビングに接続しているような広い空間は避けた方が良いでしょう。
また、ベッドやソファーの下に入り込めるような隙間がある部屋も避けた方が良いです。
選んだ部屋は、以下のように準備します。
☑ ベッドやソファーの下に入り込めないよう対策する(ワイヤーネットで覆うのがおすすめ)
☑ 猫ベッドやトンネルなど、猫が入り込める場所を封鎖する
☑ 高い場所(エアコンの上や棚の上など)に上がれないようにする
猫は本当に小さな隙間にも入り込んでしまうので、できるだけ細かく対策を行いましょう。
特に、背の高い家具上に上がられてしまうと、こちらも椅子に乗って捕まえなければならなくなり、バランスを崩す危険があります。また、猫がパニックになってダイブをしてしまう可能性もあるので、高い場所への対策は重要です。
捕獲しやすい場所の確保
部屋の準備をする際、「ここなら捕まえられそう」という場所を確保しておくことも大切です。
理想的なのは、以下のような条件を満たす場所です。
☑ あなたの手が十分に届く
☑ 猫の周囲に余裕があり、引っ張り出せる
☑ 隅っこや隙間であっても、上記の条件を満たしている
例えば、キャットタワーについているハンモックは、高すぎなければ意外と捕まえやすい場所です。ハンモックの上にバスタオルをかけて、バスタオルごと持ち上げたり、洗濯ネットをかけたりしやすいからです。
洗濯ネットを使った猫の爪切り方法
準備が整ったら、いよいよ爪切りに挑戦です。
ここでは、洗濯ネットを使った方法をご紹介します。
手順
1. 準備した部屋に、ご飯やおやつで猫を誘導し、そっとドアを閉める
2. バスタオルを使って、捕まえやすい部屋の隅に猫を誘導する
3. 猫の上からすっぽりとバスタオルをかけ、猫の視界を閉ざす
4. 間髪いれずバスタオルの上から洗濯ネットをかぶせ、猫が入ったらファスナーを閉める
5.ファスナーの隙間からゆっくりとバスタオルを引き抜く
6.そのタオルは猫の上から常にかけておき、視界は常に閉ざしておく
(視界がひらけると暴れ出すので注意が必要です)
7.少しだけ開けたファスナーの隙間から片腕を出し、爪をカットする
(難しければ、洗濯ネット越しに爪をニョキッと出してカット)
暴れる猫への対処法
猫はパニックを起こすと天井くらいの高さまでジャンプすることがあります。
捕まえるのに時間がかかるほど猫は暴れてしまうので、躊躇せずタオルをかけたら、ジャンプできないように周囲を覆うようにするか、すかさず洗濯ネットを被せるようにします。
また、洗濯ネットに入れても逃げようとする猫は、体でバリケードをします。
☑ 体育座りの状態で膝を外側に開き、その間に猫を入れる
☑ 正座の姿勢で膝を上げ、肘を前につけて四方を塞ぐ
噛みついてくる猫もいるので、防塵グローブを使用して自身のケガを防ぎましょう。
洗濯ネット越しでも暴れたり噛みつく猫には、クッションタイプの猫用エリザベスカラーを使用するのも効果的です。猫の顔の位置が覆われるので、爪切り中に噛みつかれるリスクを軽減できます。
爪切り後のケア:記憶の上書きが大切
爪切りが終わったら、猫にとって良い思い出で締めくくることが重要です。
好きなおやつをあげたり、遊んだりして、楽しい経験で爪切りの記憶を上書きしましょう。
猫の爪切りの頻度と人慣れの関係
爪切りは2ヶ月に1回程度行うのが理想的です。
しかし、この頻度で人慣れが後退してしまうのではないかと心配する方もいるでしょう。
大丈夫です。毎日しっかりとスキンシップを取り、信頼関係を築いていれば、2ヶ月に1回の爪切りで人慣れが大きく後退することはありません。
もしそう感じるのであれば、日々の人馴れスキンシップが少ないかもしれません。
最後に、この方法でも難しいと感じる場合は、オンラインでのご相談も受けています。
ケージや室内環境、猫の性格に応じてベストな捕獲方法をご提案し、イメージトレーニングできるようにアドバイスをしています。
猫の爪切りは、決して恐れることはありません。
適切な準備と方法さえ知っていれば、猫のストレスは最小で済み、回をこなすごとにお互いに慣れてきてスムーズにできるようになっていきます。
今回の内容はショート動画でもご覧いただけます。
猫を幸せにするアドバイザーとして、飼育トラブル・室内環境・保護活動・商品やプロジェクトのアドバイスや監修を行っています。保護猫シェルターや、シェルターを持たない一時預かりプラットフォームの運営を経て、現在は「みんなで猫だすけ」アプリの開発・運営を行う。
資格:キャットライフアドバイザー/猫との住まいアドバイザー/ペット共生住宅管理士/犬猫行動アナリスト/愛玩動物飼養管理士2級 他