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猫と暮らしているお家に、新しく猫をお迎えする際、すぐに猫同士を会わせてしまうことで不仲になってしまうことがあります。
一度猫たちの仲がこじれてしまうと、それを修復するのに長い時間を要します。不仲のまま生涯一つ屋根の下過ごす例も少なくありません。
仲良くなるまでのステップを慌てずに猫たちのペースで会わせていくことは、猫の習性に沿った多頭飼育をうまくやっていく方法でもあります。
先住猫が自分のテリトリーや飼い主の愛情を奪われたような気になり、新入り猫を嫌ってしまわないような配慮も大切です。
つい新入り猫をかまってしまいたくなりますが、いつも以上に先住猫を気遣い、先住猫との遊びやスキンシップの時間が減ることが無いように気をつけていきましょう。
① 新入り猫はケージから
まず、新入り猫はケージからスタートします。
駆虫や感染症対策を終えてない時期は、先住猫とは隔離できる部屋にケージを設置します。
ケージの必要性・選び方・置き場所は、こちらのブログで詳しく解説しています。
② 匂いの交換
新入り猫が、怖がることなく出されたご飯をすぐに食べられるようになったら、先住猫と匂いの交換をしていきます。
嗅覚が優れている猫は、匂いから相手猫の性別・年齢などの情報を得ています。
隔離されていても、知らない猫の匂いを敏感に察しますので、隣室に「こんな猫がいるよ」ということを対面前に伝えることで安心できます。
匂いを交換するアイテムは、爪とぎがオススメ。
爪とぎ行為はマーキングの意味もあるため、猫のフェロモンがたっぷりついています。
また、一つのブラシでどちらの猫にもブラッシングしてみるのもオススメです。人馴れしていない場合は、伸びる孫の手でも代用できます。
③ ケージ越しの楽しい時間を共有
お互いの匂いを許容できるようになったら、ケージ越しに楽しい時間を増やしていきます。
ケージが隔離部屋にある場合は、先住猫を隔離部屋に招き入れます。
新入り猫がケージではなく隔離部屋を自由にしている場合は、ドアやゲート越しでも大丈夫。
それぞれのご飯の場所を少しずつ移動させていき、ケージやゲートを隔てた両側で同時にご飯を与えます。
おやつや遊びも同様に、ケージやゲート越しでできることを増やしていきましょう。
もし一方が怖がったり、威嚇して飛びかかったりするような場合は、落ち着ける場所まで距離を離していきます。
百均のワイヤーネットやパネルを活用すれば、猫の反応に合わせて、ゲートを二重にしたりパネル接地面を調整することができます。
④ ご対面
ケージ越しに怖がることなく対面ができるようになり、隙間からちょっかいをかけたり、匂いを嗅ぐ様子が見えたら、ケージ無しで対面をはじめていきます。
ご飯・おやつ・遊びに夢中になっているときが、はじめやすいです。
そっと、ケージの扉やゲートを開いてみましょう。
挨拶程度の威嚇や軽い猫パンチであれば、それ以上バトルが発展しないように見守ります。どちらかが追いかけ回したり、激しい猫パンチなどになりそうな気配があれば、飼い主さんが事前に仲裁し、その日の交流は一旦終了しましょう。
新入り猫がパニックして逃げ、先住猫が追い回すこともありがちです。
飼い主さんが必ずストップできるよう、対面する空間はできるだけ狭めておきます。
はじめからうまくいくことの方が少ないので、焦らず猫たちのペースに合わせて対面の時間を毎日少しずつ増やしていきます。
⑤ 新入り猫が自由に動ける範囲を広げる
新入り猫がケージから出て自由に動き回れる範囲は、ケージが設置してある部屋からスタートし、一部屋ずつ増やし、最終的に居住スペース全体を自由にできるようにしていきます。
猫はテリトリーを大事にする動物なので、先住猫が自分のテリトリーを新入りに荒らされたように感じさせないことがポイントです。
①~⑤までのステップは、猫の性格や頭数によっても変わりますが、だいたい数週間から数ヶ月かけてやっていきます。
人馴れ訓練で新入り猫の部屋に長くいることで先住猫がヤキモチをやき、新入りを攻撃するケースもあります。順番や時間配分は先住猫を優先できるよう、ご家族で分担できるとベストです。
対面ステップのアドバイスや、不仲トラブルの改善指導をオンラインで受けています。お困りの際はご利用ください。
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猫を幸せにするアドバイザーとして、飼育トラブル・室内環境・保護活動・商品やプロジェクトのアドバイスや監修を行っています。保護猫シェルターや、シェルターを持たない一時預かりプラットフォームの運営を経て、現在は「みんなで猫だすけ」アプリの開発・運営を行う。
資格:キャットライフアドバイザー/猫との住まいアドバイザー/ペット共生住宅管理士/犬猫行動アナリスト/愛玩動物飼養管理士2級 他