ペットショップと保護猫どっちがいいの?

猫と暮らそうとしたとき、どこからどんな猫を迎え入れるか!?

選択肢はいくつかありますが、以下の2択が一般的かと思います。

① ペットショップやブリーダーから「血統書猫」を購入する
② 飼い主がいない「保護猫」を譲渡してもらう

ここ数年で保護猫の認知が上がり、保護猫を迎え入れる方が増えましたが、まだまだペットショップで購入する方が一般的ですし、高価格帯のペットショップが週末に賑わっているのをよく見かけます。

そこで、①②を比較しつつ、保護猫をお薦めしたい理由をまとめました。

自分にぴったりな猫を探せる

どんな性格の猫と、どんな暮らしをしたいですか?

家族構成やライフスタイルによって、どんな猫が暮らしやすいかは変わってきます。

お留守番が多いお家に、遊びたい盛りで手間がかかる子猫や、寂しがりやの性格の子は向きません。

また、高齢者しかいないお家で子猫を迎えることも、15~20年後のことを考えると難しいですよね。

ペットショップやブリーダーは、基本的には子猫一択。

子猫のうちは性格や個性がはっきりしませんので、その後のミスマッチや飼育放棄に繋がりやすいのです。

対して、保護猫の場合は子猫から高齢猫まで幅広く探せますし、性格・人馴れ具合・猫フレンドリーか、などさまざま。

保護主さんが詳しく紹介しているので、家族構成・留守番時間・年齢などを考慮しつつ、自分にぴったりな猫を探すことができます。

トライアル期間がある

保護猫の場合、正式な譲渡となる前に一定期間猫と暮らす「トライアル期間」が設けられていることがほとんどです。

その猫の生涯を責任持ってお世話することができるのかを見極める、お試し期間になります。

勘違いされている方も多い気がしますが、先住ペットや飼い主との相性をみることができる、気軽なトライアルではありません。

猫は環境の変化に弱い動物ですので、「気軽にトライアルして気軽に戻す」ようなことは避ける必要はあります。

そのためにも事前に保護主さんから猫の性格や特性を伺い、猫のお迎えについて充分に検討する必要がありますが、どうしても先住ペットと相性が合わず激しい喧嘩が続いてしまう場合など、トライアル期間が設けられていることで、この先の十数年ひとつ屋根の下犬猿の仲で暮らすコトにならずに済みます。

保護主さんのサポートがある

新たに猫を迎え入れる際は、分からないことが多く、トラブルも発生しがち・・・

はじめて猫と暮らす方は特に、揃えるべき猫用品や選び方、置き場所、脱走防止対策、夜鳴き対策、室内の危険なものチェックなど、やるべきことは多く知識も必要になってきます。

保護猫の場合は、お迎えの準備・トライアル中・正式譲渡後も、保護主さんが相談に応じてくれるケースがほとんど。

ペットショップは購入してもらうことが目的なので、購入の妨げになることは伝えないですし、サポートやアフターフォローもありません。(それも飼育放棄に繋がりやすいのです)

丁寧なお世話と医療ケアがされている

保護猫は、汚い・懐かない・病気持ち・・・
などのマイナスなイメージが持たれやすいですが。

実は逆なんです!

保護直後はそういう状況の子も多いですが、保護主さんの丁寧なお世話と医療ケアによりピカピカに生まれ変わっていきます。劇的ビフォーアフターみたいな子もたくさんいます(笑)

ペットショップの猫は、パピーミルで画像検索すると分かりますが、劣悪な環境・不健康な両親から生まれた子猫の健康状態が良いとは、決して言えないです。

譲渡費用が良心的

ペットショップやブリーダーの血統書猫の価格はおよそ数十万ほど。

保護猫の場合は、生体に価格はついていなく、その代わりその猫に施した医療費を「譲渡費」としてお支払いするケースが一般的です。(3万円前後)

血統書猫との価格の差分を、お迎え時の猫用品に充てたり、未来の医療費として備えることができれば、猫も喜びますね!

個人的には・・・
猫の保護活動の費用(フード・消耗品・飼養設備費など)は保護主さんの持ち出しで賄われていますので、保護猫全体の譲渡費を上げ、金銭的負担を減らすことで継続した活動になるのになぁ~と思ったりしています。

飼い主がいない猫を救える

何かしらの理由で飼い主がいない猫のことを「保護猫」といいます。

保護されなければ、野良猫として過酷な暮らしをしたり、保健所で殺処分される可能性もあるため、保護猫を迎え入れることは保護猫を救うことに繋がります。

生体販売NO!意思表明

日本では年間3万頭近くの猫が殺処分されています。

その一方で、ブリーダーのもとでは血統書猫が大量繁殖されているのです。

保護猫の場合は、飼い主として適しているかのある程度の審査があり、お見合い→トライアルと時間をかけて猫をお迎えすることになりますが、

ペットショップはお金さえ支払えば即購入できてしまうため、突発的に猫を購入した人や、上述している利益追求の仕組みにより飼育放棄に繋がるケースがとても多く、去勢・避妊前に野良猫として放してしまえば繁殖力の強い猫は「1年で50匹」に増え、不幸な猫が増えることに。

パピーミルという劣悪な繁殖環境をも生み出す生体販売が無くならない限り、殺処分は一向に減りません。

ペットショップを利用しないことが、生体販売や劣悪なブリーダーを反対する意思表明にもなります。

他にもたくさん

・兄妹猫の里親さんとの繋がりができたり
・保護猫の応援や支援をしてくださった方との繋がりができたり
・保護された経緯や、ビフォー&アフターなどの物語があったり
・人馴れが完全でない場合には、日々できることが増える感動をもらえたり

保護猫ならではのベネフィットが多いです。

猫との暮らしを考えている方は、ぜひ保護猫を検討してみてください。

また、周囲に猫との暮らしを検討中の方がいたら、保護猫のことを教えてあげてください♪

こちらのブログも参考にどうぞ。

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