【保護猫のすすめ】ペットショップと保護猫の違い/メリット・デメリット/どっちがいいの?

こちらのブログで知れること
・猫の入手先で一番多いのは?
・自分に合った猫を迎え入れることの大切さ
・トライアル期間とは?
・サポートやアフターケアは?
・保護猫は汚い?
・ペットショップの闇や殺処分
・生体価格や譲渡費

猫を家族として迎えたいとき、猫の入手先は以下の2択から考える方が多いかもしれません。

① ペットショップやブリーダーから「血統書猫」を購入する
② 飼い主がいない「保護猫」を譲渡してもらう

このブログでは、「猫を幸せにするアドバイザー」の視点で、「ペットショップ・ブリーダーから購入」「保護猫を譲渡」のメリット・デメリットを比較した上で、保護猫のお迎えを心から推す!そんな内容でお届けします。


実態調査 猫の入手先は?

ここ数年で保護猫を迎え入れる方が急増しましたが、高価格帯のペットショップがあちこちで新規オープンしたり、週末に賑わっているのをよく見かけます。

実際には、どこから猫を迎えている方が多いのでしょうか?

ペットフード協会が公開している「全国犬猫飼育実態調査(令和4年)」によると、「保護猫を譲渡」が一番多くて4割、次に「野良猫を保護」3割、「ペットショップ・ブリーダーから購入」が2割、残りの1割が家猫が産んだなど「その他」となっています。

保護猫なら、自分に合った猫を探せる

猫との暮らしは、人も猫もお互いに幸せであることが理想ですよね。

自分たちの暮らしにはどんな猫を迎えれば、お互いに楽しく暮らせるのか?を、一度考えてみることをオススメします。

お留守番が多い家に、お世話が大変な時期の子猫や、遊びたい盛りの猫、寂しがりや子は向きませんし、高齢者しかいない家に子猫を迎えることも、15~20年後のことを考えると難しいですよね。

ペットショップやブリーダーからお迎えする場合、基本的には子猫一択ですが、子猫はどの子も等しくやんちゃ。性格や個性は1才を過ぎてから少しずつ見えてきます。

また、先住猫との相性でも子猫はトラブルがおきやすく、「こんなハズじゃなかった・・」と苦労されている方はとても多いです。

対して保護猫の場合は、子猫からシニア猫まで幅広く探すことができ、性格・人馴れ具合・猫好き・お留守番が得意かなどがとても詳しく紹介されていて、家族構成やライフスタイルに合った猫をお迎えすることができます。

保護猫には、トライアル期間がある

保護猫の場合、正式な譲渡となる前に一定期間猫と暮らす「トライアル期間」が設けられていることがほとんどです。

「トライアル期間」は、2週間~1ヶ月くらいのことが多く、その猫の生涯を責任持ってお世話することができるのかを、飼い主さん・保護主さん双方が見極めるお試し期間です。

とはいえ「トライアル期間」は、夜鳴き・ご飯ボイコット・人への攻撃や警戒・脱走・先住猫とのトラブルなど、いろいろな問題が発生し大変な時期でもあり、環境の変化に弱い猫が頑張ってトライアルに挑んだのに「うちでは無理」と戻されては、猫たちが一番傷ついて戻ってくるので、「気軽なトライアル」は避ける必要があります。

そのためにも、保護主さんと何度か面談を重ね、予測できるトラブルや対策・改善法を聞いた上で慎重に検討しなければなりませんが、そういうやりとりにきちんと向き合ってくれるのは保護猫の強み。

ペットショップは、ペットたちの幸せよりも、効率よく利益を上げることが本来の目的のため、購入の妨げになることは知らせないですし、お客さんのライフスタイルや室内環境を確認することもありません。トライアルやアフターサービスは乏しく、あっても有料やトライアルも1~2泊が限界です。

・ペットショップから購入した子犬が数ヶ月後に大型犬に成長。6畳ワンルームで大型犬と生活している男性。
・「排泄したので返品します」と、購入した猫をペットショップに持ち込んだバカップル。

これらは、知識ゼロでもお金さえ払えば、その場でぬいぐるみを買う感覚で購入できてしまうペットショップの仕組みが生み出した、ウソのような実話です。

保護主さんのサポートやアフターケア

上述のように、猫のお迎え時期はさまざまなトラブルが発生しがち・・・

猫が保護主さん宅に保護された時におきたトラブルは、トライアル時に繰り返す可能性は高く、保護主さんが当時されてきた対策や改善法は、この上ない活きたアドバイスになります。

また、保護猫が好きなご飯やオヤツ、愛用していたオモチャ・爪とぎ・猫ベッドを知り、似たような環境を用意することで、ストレスいっぱいな猫に安心してもらうこともできます。

正式譲渡後も、保護主さんとの緩い繋がりのなかで、困ったときに相談できる安心感もあります。

ペットショップは、狭いケージに入れられているため、新しい環境でおこりやすいトラブルの予測が難しく、愛用品の把握や共有もどこまでしてもらえるのか未知数です。

保護猫は、丁寧なお世話と医療ケアがされている

保護猫は、汚い・懐かない・病気持ち・・・などのマイナスなイメージが持たれやすいですが。

実は逆なんです!

保護直後はたしかに、そういった状況の子が多いですが、保護主さんの丁寧なお世話と医療ケアにより、劇的ビフォーアフターみたいにピカピカに生まれ変わります。

ペットショップにいる猫の多くは、ブリーダーが繁殖した子猫をオークション経由で仕入れており、そのブリーダーは「パピーミル(営利を目的として費用を抑えて大量に繁殖させている悪質なブリーダー)」であることがほとんど。

パピーミル”で画像検索すると分かりますが、劣悪な環境の陽の当たらないケージに生涯閉じ込められ、ケアも全くされない、心身ともに不健康な両親から生まれた子猫たちの健康状態が、どういうものであるか想像できるかと思います。

また、生後8週までの社会化期に親兄弟と引き離されることで、成長後に問題行動をおこしやすく、情緒不安定でストレス耐性も低くなることが分かっており、生後56日以下の子犬・子猫の販売を禁じる「8週齢規制」が定められましたが、「ブリーダー → オークション → ペットショップ → 消費者」という流通経路を考えれば、8週齢規制では足りないことが分かりますし、繁殖から小売までの流通過程で命を落としている多くの子猫がいることも忘れてはなりません。

ペット流通の闇については、少し古い本になりますがこちらがオススメです。

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保護猫は、生体価格ゼロ/譲渡費が良心的

ペットショップやブリーダーにいる血統書猫の生体価格は、およそ数十万ほど。

保護猫の場合は、生体価格はゼロで、猫の保護期間中に施した医療費を「譲渡費」としてお支払いするケースが一般的です。(3万円前後)

血統書猫との価格差で、お迎え時の猫用品に充てたり、未来の医療費として備えることもできます。

個人的には・・・、猫の保護活動の費用(フード・消耗品・飼養設備費など)は保護主さんの持ち出しで賄われているので、金銭的負担を減らし継続した活動がされやすくするために、保護猫業界全体で譲渡費を上げるべきだと考えています。

保護猫を迎えれば、不幸な猫を救える

何かしらの理由で飼い主がいない猫のことを「保護猫」といい、元野良猫・元飼い猫であることがほとんど。

保護猫たちは、保護団体・個人宅・保健所などで一時的に保護されており、保健所にいる猫は命の期限がある施設もまだまだ多いです。(令和3年度の猫の殺処分11,718頭

保健所から直接猫を譲渡してもらうこともできますが、他の施設から保護猫を迎え入れることでも、その空いたスペース分その施設が保健所から猫を引き出したり、または保健所に連れて行かれる前にその施設で猫を受け入れる流れも考えられます。

保護猫を迎え入れる人が増えれば、元野良猫・飼育放棄された元飼い猫、殺処分寸前の猫を救うことができます。

かたやペットショップは、生体販売の目的が営利である以上、低コストで効率的に生産し高値で売買したいため、不幸な猫を生み出すことになります。

購入した猫は、上述したとおり性格・ライフスタイルの不一致や問題行動をおこしやすく、気軽な購入は気軽な飼育放棄に繋がりやすく、外に放り出してしまうケースが少なくありません。

野良猫の保護活動をしている方なら知っている事実ですが、保護した猫がペットショップで人気の猫種であったり、その血縁で産まれたような風貌の猫であることはとても多い・・。

保護猫を迎えることで、生体販売NO!意思表明

日本では、殺処分される猫がいる一方で、血統書猫が大量繁殖されるという、相反することがおきています。

子作りマシーンとしてケージから出られない・流通経路で命を落とす犬猫や、気軽に飼育放棄される仕組み、売れ残りの「引き取り屋」や「下請け愛護」などの新たな問題は、生体販売が続く限り、無くなることはありません。

一部のペットショップは、保護猫活動や寄付を行い、社会貢献やクリーンさのアピールに余念がありませんが、蛇口から流れ出る水を止めず水をかき出す行為は、奇妙としか言いようがありません。

法改正を待つ以外に消費者ができることとして、ペットショップを利用しないことが、生体販売や劣悪なブリーダーを反対する意思表明にもなります。

保護猫には、他にもたくさん

・兄妹猫の里親さんとの繋がり
・保護猫の応援や支援をしてくださった方との繋がり
・保護された経緯や、ビフォー&アフター物語

保護猫ならではの意外なギフトが多いです。

今回は、ペットショップの闇の部分に触れることになりましたが、ペットショップにいるペットたちは被害者側で何の罪もありませんし、ペットショップから迎え入れた方を非難する意図は全くありません。

猫との暮らしを考えている方の参考になれば幸いです。

また、猫の入手先実態調査で「野良猫を保護」する方が3割もいましたが、やり方さえ分かれば誰にでも保護することができますので、気になる野良猫がいる方は「捕獲・医療ケア・お世話・里親募集・譲渡」までを徹底解説した記事を参考に、保護してみてください。

こちらのブログも参考にどうぞ。

【猫のトラブル・お悩みSOS「オンラインアドバイス」】
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● 新しくお迎えした猫さんが、環境や人に慣れるまで
● 怖がり・凶暴・威嚇・夜鳴き猫さんとの向き合い方
● 家庭内野良・引きこもり・触れない猫さんの人馴れ
● 先住猫と新入り猫さんの、会わせ方・不仲問題
● 野良猫の保護から譲渡まで

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